5年間の高専生活を振り返って
一関工業高等専門学校 生産工学専攻 1年 佐々木 舜
中学校を卒業してから、一関工業高等専門学校機械工学科の生徒として5年間過ごし、現在は専攻科生として勉学や研究に励んでいます。専攻科へ進学するという道を選ぶまでに様々な経緯、自身の考え方の変化がありました。
学校に通い始めた1年目。この時期は高専に来たという興奮や高専でしか出来ないことをするぞという意気込みなど、なにかと学校側に期待していた気持ちが強く、自分で考えて行動というよりは学校側が言っているように行動していれば問題ないだろうと波に流されるように勉学に勤しんでいました。
3年目くらいになると、同じ学校に登校し続けることに対して飽きが生じてしまい、なにか変化をつけたいという理由もあって、スーパーマーケットでアルバイトを始めました。これが当時の自分の行動で環境になにか変化を与えようと奮闘した精一杯の決断でしたが、当時は遊ぶための資金を得るものとしか考えることが出来ませんでした。
5年目、この時期が一番辛かったです。自分から行動を起こさなかったつけが一挙に押し寄せたのか、クラスでも孤立していると考えるようになり、授業の大半が研究になったこともあって昼休みなどのプライベートの時間でも研究室に引き籠っていました。講演などでよくコミュニケーションの大事さを耳にしていましたが、全くピンときませんでした。
以上が高専生として過ごした5年間です。こうして振り返ってみると自分の感情変化を中心に書いたとはいえ、暗いことばっかりだったのだなぁと感傷に浸るばっかりです。
結果だけ述べてしまうと、専攻科へ進学した理由は、さらなる知識や経験を重ねる以外にも、自分のやりたいことを明確にすること、そして自分がこの5年間で出来なかったことに挑戦してみるため、この一文で済みます。しかし、その答えを自分で考え自分で導き出せたこと、今の自分から一歩踏み出そうと考えることが出来る自分に変身できたこと、これはこの紆余曲折あった5年間がなければ決して辿り着けなかったものだと考えています。1年目に勉学に励んだおかげで、「学校で習った知識や経験が至る所で活かされる」ことに対応するための基盤がつくれた。3年目にアルバイトを始めたおかげで資金集めという考え以外に責任ある行動と人と接することの大事さを理解することが出来た。5年目の自分の経験のおかげで今現在、同じクラスの同級生と交流を深めようと少しずつながらも努力することが出来るようになりました。就職していった同級生とも行事などで会う機会がありますが、もっと関わりを持っていればよかったなと後悔しています。
長々と書きましたが、僕が言いたいのは今までの経験は全て今に生きるということです。これからも頑張っていきたいと思います。
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