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In the capacity of student, engineer and scholar
秋田工業高等専門学校 生産システム工学専攻2年 小松 瞭

 2008年4月,秋田高専機械工学科に入学してから7年の時が経った.専攻科2年としての生活も残り4ヶ月と半月を残すばかりである.この長い時間,私はいろんなことを秋田高専で学んできた.それはただ学問的なことや技術的な事だけではなく,人間として,大人としてどう生きていくかも特にこの専攻科での2年間で学んでいけた気がする.高専生最後の1年間で,私は人間としての未熟さ,甘さを身をもって経験した.しかしそんな私を,指導教官は前向きに導いてくれた.叱られても何も文句の言えない私にここまで良くして下さり,情けない思いでいっぱいではあったが今では感謝してもしきれない.来年から大学院生として新たなスタートを切るのだが,今後の自分の目標と併せて皆さん(学生)へのアドバイスを若輩ながら送らせていただく.是非参考にしていただければ幸いである.
1つ目が英語力の積極的な向上である.これはTOEICに限らず,オーラルやライティングなどの表現力も向上させたほうが良い.基本は単語・文法の勉強の反復なのだが特に私は会話と単語を中心に英語を勉強している.洋画を観たり,TEDを聞くことも有効な勉強法である.とにかく飽きるくらい,嫌になるまで英語はやった方がいい.
学会発表や旅行で海外,さらに短期留学や英語研修に行けるチャンスが学校単位でやってたりするので,積極的に活用するといい.大学院在学時に最低でも730~860は取れるように勉強を続けていきたい.特に高専生は自分も含めて英語が苦手な学生が多いので,最低400~500は取れるといいだろう.
2つ目は前倒しの精神である.スケジュール帳で自身の計画を立てながら,前倒しでレポートや雑用をこなす癖がつけば,会社に入ったときに仕事を効率的に速く正確にこなせるスキルとなるであろう.会社に入ってからではなかなか0から始めるのは厳しいと思うので,学生のうちにやっておくといいだろう.特に我々工学分野の学生は日々の講義やレポート,特に自らの研究に追われる毎日である.大学院は研究中心の生活になるので私はもっと雑用を早く的確にこなしていく癖をつけていきたい.
3つ目は政治・経済に関心を持つことである.よく理系の学生で「自分は理系だから関係ない」という人がいるが,その逆である.理系の人間だからこそである.新聞やネット,媒体は問わない,日常で起きてることや今政治や海外各国がどのような動向であるかを株価など,経済やマーケティング等と照らし合わせながら日々チェックをしていく事も大事である.
4つ目は料理を覚えることである.私は週に2~3回種類を問わずいろんな料理を作ったりして家族に振舞っている.まだ実家で暮らしている内は客観的に味の評価ができるので,学生でいるうちにたくさんのレシピを覚えておくとよいだろう.
最後に,かなり長い文章となってしまったが,皆さんの生活に生かせることがあれば是非参考にしていただきたい.




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