模型製作が趣味!
秋田大学 工学資源学研究科 機械工学専攻 辺見喜貴
模型製作の対象は乗り物・風景・建物など数多くがあるが、最近は艦船模型に凝っている。製作にはエピソードや縁のあるものを優先するので、今回は私の祖父に話を聞き、昔の一場面を模型で表そうと思いついた。一等巡洋艦「青葉」が今回の題である。
私の祖父は輸送艦のボイラー技士として南方から北方までの海を行き来していた。その途中でアメリカの潜水艦や航空機から攻撃を受け、計3回撃沈されたが無事に救助され、輸送船「サマラン丸」の船上で終戦を迎えた。話を聞いていた私と父であったが、撃沈された回数と変な船名が気にかかり、父は話半分に聞いていた。しかし調べてみるとその船名が確かに存在し、朝鮮からの輸送任務に就いていたということが分かった。本当かどうかはさらなる歴史考証が必要になるが、今回は祖父の話を元にして、祖父が実際に見たという一等巡洋艦「青葉」の製作を行った。
「青葉」の行動年表と合わせて1944年の外洋上の様子を製作した。プラモデルと言えば組むだけで完成する物が主流だが、海面ジオラマも含めて製作すると、船本来の姿である航行中の様子を表現することができる。この模型を見て少しでも模型に興味を持っていただければ幸いである。
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