振り返ると
秋田工業高等専門学校
生産システム工学専攻2年 工藤諄大
秋田高専に入学してから7年目となった今、もう少しで卒業なのだなと思うと、この7年間の高専生活は短かったように思えてくる。
一般的に「高専生」と聞くと「理系の学生」と思う人が多いと思うが、自分の場合は「文系が苦手な学生」であると言った方がいい。中学生の頃、際立って数学や理科が得意ではなく、むしろ国語や社会といった文系の教科が苦手だったから高専を志望したと思う。しかし、そんな自分でも気が付けば7年間の高専生活に終止符を打とうとしている。自分の行いを考えると、驚きを隠せないでいる。高専生活は決して楽なものではなかった。そんな中、留年もせずに無事に7年間を過ごせることができたのは、やはり「物作りが好きである」ということであると思う。先生方や友達等の周囲の手助けがあったということもあるが、やはり自分では、幼少時代から心底物作りが好きであったことがここまでの自分を支えてきたのであると思う。
もう少しすれば社会人になるが、何もかもが初めての事だらけで不安でしかない。しかし、7年間培ってきた知識と経験、それと物作りが好きな気持ちを大切にし、不安を楽しさに変換していけたらいいなと思う。
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