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風車と野球で過ごした最後の高専生活

鶴岡工業高等専門学校 機械工学科 5年

伊藤将平

高専に入学してから約五年の月日が経とうとしている。最後の年であるので勉学も部活動も成功させたいという思いで過ごしていた。今年は春に就職試験を受け、内定通知を頂き一息ついたところで本格的に研究が始まった。私の一日に流れは受講し研究が終わったらすぐに部活という体力的にハードな流れである。部活は野球部に所属していて、かなり力が入っていて週末は遠征が多かった。春は研究時間が短く部活の時間が長かったので、先生にお叱りを受けた。私はそれをきっかけに目が覚めて研究と野球の両立を目指そうと思った。
私は「リボン型風車の出力特性」を研究している。私の地元には風車があり、馴染み深いと思い研究をするきっかけになった。私の研究は毎日測定を行うことができ、データ処理をして、すぐに結果が確認できる嬉しい研究である。しかし、楽ではなく、思ったような出力が得られずに困った日も多々あった。研究は一回良いデータが得られても再現性を確認してようやく自信が持てるので、良いデータがとれても油断してはいけないということがわかった。しかし、様々な条件で測定し良いデータがとれたときは研究が楽しいと思えた。様々な測定機器やデータ処理など初めは慣れなかったが、高専ならではの体験ができて充実した生活を送ることができた。
これからの世界はエネルギーというワードについて敏感になるはずであるので、卒業しても考えていきたい。私の就職先は頭で考えることも大事だが、夜勤もあり体をかなり動かす職場であるので、今年度の生活は来年に向けて非常に役立つものになった。

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