サンタとオーロラ
仙台高等専門学校
生産システム工学1年 阿部紘嵩
フィンランドに行った。半年という短い期間ではあったが、とても有意義な時間が過ごせたと思
う。初の北欧ということもあり見るものすべてが新鮮だった。なかでもサンタクロースに会い、オーロ
ラを見れたことが一生の財産だ。
フィンランドと言えば本物のサンタがいるということは事前に聞いていたので、滞在中に時間を見つけ会
いに行った。フィンランドの北の地域にはサンタ村なるものがあり、観光地として有名だ。そこにはサン
タクロースが何人もおり、どうも信憑性には欠けるものの、やはりその貫禄と堂々とした風貌に圧倒された
のを覚えている。サンタクロースは世界中の子供たちに夢を与える職業であり、そんな壮大なスケールの仕
事になんのためらいもなく、楽しそうに没頭している彼らには心を打たれた。話によると、やはり繁忙期は
クリスマスシーズンであり、食事はおろかトイレに行く暇さえもないらしい。かなりハードだが、そのシーズ
ンだけで1年分の収入が得られるのであれば、もはやこれ以上のおいしい職業はないだろう。私は子供たちに夢
を与えるなどという莫大な重圧には耐えられないし、シーズン中の短い期間とはいえ成し遂げる自信がないた
めこの道に進もうとは思わないが、数ある職業の中の一つとしてサンタクロースについてのお話を聞けたことは
とても参考になった。
そしてオーロラは綺麗だった。実はオーロラにはあまり興味がなく、特に見たいとも思ってはいなかったが、そ
の腐った考えを一瞬でかき消してしまうほどのインパクトがオーロラにはあった。言葉足らずでその素晴らしさを
文面で表現することはとてもできないが、オーロラには見るものを圧巻する力があることは間違いない。百聞は一
見にしかずというが、まさにオーロラに関しては一見しなければその偉大さを肌で感じることはできないと思う。
写真ではなく、是非北の地に足を運んで、実物をご覧になることをおすすめします。
インターンシップとしてのフィンランド滞在ではあったが、そのメインとなる大学での研究活動よりはどうして
もその他の課外活動の方が印象に残ってしまった。しかし決して後悔はしていない。むしろインターンシップと
いう機会を利用してサンタにオーロラという素晴らしいものたちに出会えたことを誇りに思っている。
最後に、ご協力いただきました先生方、職員の方々にはとても感謝しています。
ありがとうございました。
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