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クアラルンプールでの国際学会発表

いわき明星大学大学院

理工学研究科 物理工学専攻 2年 渋谷浩平

  これまで一度も国内から出たことのない私の初の海外渡航が国際学会での研究発表でした。 教授より国際学会での発表のお誘いがあり、迷うことなく参加することを承諾しました。特に英話が 得意なわけでもなく、また一度も海外へ旅行した経験もない私ですが、海外へ行ってみたいという興 味と何事も経験だという好奇心のみでこの海外での研究発表に臨みました。

 もちろん、英語に自信がない私がそのまますんなり発表準備も整うわけもなく、教授に色々と指南して頂き ながらなんとか出発までに準備を整えることができました。

 出発までに色々と苦労した分、無事にクアラルンプールの空港に着いた時の喜びは今でも忘れられません 。到着したその日はホテルにチェックインして次の日、国際学会のオープニングセレモニーに参加するために ホテルから会場へと移動しました。国際学会というだけあり会場もとても広く、また参加者も多く、今までに 味わったことのない感動と緊張が伝わってきたことを覚えています。初日は発表がないため、教授と共に会場 の確認と他の発表者の発表を聴講しました。自分の発表まで猶予はありましたが、ここにきて英語で発表する事 への不安が押し寄せ、正直なところ他人の発表を集中して聴く余裕はほとんどありませんでした。

 発表当日、ついに自分の番がきました。馴れていない言語での発表だったため、案の定ミスをしてしまいました。 そしてさらに追い打ちをかけたのが質疑応答でした。一般的な英単語は理解できたのですが、そこはやはり学会、専 門英語の知識が追い付いてなかった私は質問の内容が全く理解できず、答えることができませんでした。人前でこ んなに恥ずかしい思いをしたのはこの時が初めてといってもいいくらいで、英語の知識の必要性について身をもっ て感じた瞬間でもありました。その日の夜はあまりの失態に、せっかく連れてきていただいた教授にも申し訳なく何 もする元気が起きませんでした。

 その後無事に帰国でき、今こうして学会発表について書かせていただいているわけですが、あの経験は今後の人生にと ても重要な教訓と経験を教えてくれたのだと、今は感じています。

 海外での学会発表のチャンスに恵まれていながら、参加に踏み切れていない学生の皆さんがいるのであれば、滅多に経験 できないことを経験できるチャンスですので是非挑戦してみてください。いい経験ができると思います!





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