新たに構築するということ
弘前大学
理工学部知能機械工学科 4年 石川延明
北海道札幌出身の私が青森県弘前大学に入学してもう少しで4年が経とうとしています。入学当時、弘前
の駅に降りて一番最初に驚いたのは、すぐ乗ったタクシーでの出来事です。行先を告げるとタクシーのおじさん
が話かけてきたのですが、何を話しているのか全く分からず、笑って相槌を打つことしかできず、まるで外国にで
も来たような感覚を覚えました。本当にこれから一人で暮らしていけるか、とても不安になった記憶があります。
それ以外にも不安な事や心配事はたくさんありましたが、人間の慣れというのはすごいもので、一人で家事を行う
ことにも慣れ、サークルやバイト等で楽しく飲んだり話したりできる仲間もでき、大学生活の1年、2年、3年間、楽
しい日々を過ごしている自分がいました。
そして、3年後期になり新任の先生の研究室に配属になりました。先輩もいなく先生と私、同期の学生含め3人のス
タートでした。まず最初に取り組んだのは実験室を作る、という事でした。実験装置を運ぶ際に装置が高価なもので
あったり、更に装置が重かったりしてかなり大変でしたが、全部やり終えたときには達成感があり実験室にも愛着が
湧きました。また、これから私が研究する分野は授業などで勉強したことがなく全く知らないことでしたので、それ
を一から勉強するのがとても大変でした。研究室に入ってから、これまでの生活リズムがガラッと変わり、朝から夜
遅くまで大学にいなければならなくなり、慣れるまで大変でしたが、同じゼミ室の友達と過ごす時間が増え、あっと
いう間に忙しくも楽しい生活になりました。研究室作りも研究も4年生にして一からのスタートなので現在進行形で苦
労もありますが、それ以上に自分のためになっており、これからの大学院生活や、その先の社会人生活においても活
きてくるであろう、と自信を持って色々な事に意欲的に取り組んで行きたいと思います。この研究室に配属されて良
かったです。
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