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私の中での変化

弘前大学

理工学部 知能機械工学科 4年 及川 良太

  私が生まれ育った地元は「田舎」です。家の周りを数百メートルも歩けば山中に入り、目の前には きれいな渓流が静かに流れているのを見ることができます。家の庭にはシカが迷って来ることもあり、家の 柿の木にはリスがすみ、時期が来ればツバメが家に玄関に巣をつくる、そのような田舎で私は育ちました。

 そんな田舎を4年前に出て、青森県弘前大学に入学した当時、私は見るもの経験するものすべてが新鮮でした。 ファーストフード店に入るのも、友人とカラオケやボーリングに出かけるのも初めての経験だったので毎日がと ても刺激的で充実した生活をおくることができました。一年くらい経つと自分の中でそのような生活が普通のこ とになり、段々と変化に乏しくなっていました。そのことを当時は、不思議には思わなかったし問題ないだろう と考えていました。しかしながら、アルバイトを始めてからはそんな感覚が一変し、自分がいかに狭い考えと価 値観で日々、生活を送ってきたかを知りました。

 私は一年生の後期から大学生協の新学期事業にかかわるアルバイトをしました。アルバイト期間中は大学内の アルバイト学生だけではなく、生協関係者や企業の人達と接することで、様々な考えと価値観に触れてきました。 更に、南は鹿児島、北は北海道の私と同じように大学生協に携わる学生達とも関わる事が出来ました。いろいろな 意見、考えや意見を取り入れたり、耳をかたむけたりする事で、自分の世界が大きくなるの感じるのと同時に自分 自身の考えが、如何に小さいか、という事に気付かされました。

 「小さな自分」に気付いた私はこれからもっと自分の世界を広げ、他の人にはできない経験をしたい、と 思うと同時に私が他の人達に影響を受けたのと同じように、これから出会う人達に影響を与えられるような人 間になりたいと思いました。




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