私と高専生活とものづくり
秋田工業高等専門学校
機械工学科 5年 桧森 江靖
早いもので2008年度に秋田高専に入学してから5年もの月日が経とうとしている。思い起こせば5年間
で様々な出来事があったが、その中でも圧倒的に印象深いのが高専ロボコンの活動を5年間頑張ってきた事で
ある。私が高専ロボコンに惹かれた理由として、一つはプラモデルを始めとしたものづくりの作業が好きだっ
たから、もう一つはテレビで高専ロボコンの放送を見て、私もいつかこの会場に立って操縦してみたいと思っ
たからである。
いざロボコンに入部し、無数の材料や見慣れない工作機械に囲まれた環境の中で少しずつものづくりのノウハ
ウを学んでいったが、上の人数が少なく独学で学ぶ事にとても苦労したのを覚えている。人数で苦労した反面、2
年生から以降メインメンバーとして活動に参加し、副部長や設計担当、更には大会での操縦者を毎年経験し、充
実した活動を送る事が出来た。また、大会とは別に、高専ロボコンに関するプレゼンや技術交流を計る東北地区
交流会や全国交流会にも積極的に参加し、他高専の活動風景や加工・設計技術の良い部分を吸収したり、他高専の
方々と親睦を深めたりしたのも良い思い出となった。
こうして5年間を振り返ってみると普通の高専生とは正反対な放課後や夏休み返上といった大変ハードな高専生
活であったが、もし高専ロボコンの活動をしていなければ何もない状態からアイデアと材料・技術でロボットを生
み出すものづくりの大変さ・素晴らしさを経験する事は出来なかったと思う。5年間で高専ロボコンの活動を通し
て得た、学校の授業では学ぶ事の出来ない、正解の無いものづくりといった経験を今後の自分の人生に役立ててい
きたい。
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