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震災を乗り越えて

仙台高等専門学校

専攻科2年 管野 友洋

  未曾有の災害となった東日本大震災が発生した時、私は校舎の3階にいました。緩やかな揺れからの 体験したことのない激しい揺れ、その揺れは数分に渡りました。揺れが収まり周りを見渡したところ棚は崩れ、 机に載っていた物がほぼ全て下に落ちていました。一時非難した校庭には地割れが生じていて、言うまでもなく 電気や水道は止まり使用する電車の全線で運休というどうしようもない状態です。何とか家に帰宅してから数週間 被災生活が始まりました。始めは居間の片づけから、風呂や庭の掃除、情報源が乾電池式ラジオのみで夜はロウソク での生活でした。幸運なことに我が家は囲炉裏コタツでしたので、暖の面では苦労しませんでしたが、どれだけ電気に 頼った生活をしていたのかがよく分かりました。

 新学期は約一ヶ月遅れでのスタートでした。私たちは就職活動があるので、この遅れは非常に大きな痛手です。一 番大変だったのが学校への通学手段です。電車が運転開始するまで時間がかかり、自動車に乗るにしても深刻な ガソリン不足で身動きが取れませんでした。しかし、各自担当教官と連絡を取り合い、遅れを取り戻して円滑に 活動を進められるように頑張りました。その甲斐があって無事内定をいただくことが出来ました。

 今年度は本当に激動の一年でした。この出来事を忘れずに来年度からの新生活に臨んで行きたいと思います。


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