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日本大学

工学部 機械工学科 創成学研究室 学部4年 田中 丈

  学部4年になった私は初めて学ぶということの真意を知った。小学校から大学3年まで、私はペーパーテ ストで計られる評価のために勉強をしてきた。幼少の頃は、100点をとると100円が貰え、100円のために一所懸命 ドリルを開いた。中学にあがり、モノづくりに興味をもった私は、志望する高校に入るために勉強をした。高校で も、それは同じだった。大学に入ってからも、Sをできるだけ多くとるためだけに授業に参加した。今まで自分な りに良い評価を得てきたと思っている。しかし、振り返り考えると実力として身についている知識はほとんどなか った。それは、学部4年で卒業研究に取り組んでから思い知らされた。なにかを知ろうとしたり、問題を解決しよ うとしたときに今まで学んできたことが大きな武器となることを学んだのだ。ペーパーテストのために勉学してき た私は、この知識はどのように活用できるのかなんて考えもしなかった。しかし、テストのためではなく、何かを 成し遂げるためにする学びは、とても気持ちが良く、勉強という自分の中の嫌なイメージを払拭してくれた。目 的が変わると、今までと同じように机に向かう姿勢もまったく違うことをしているように思えた。学ぶことの喜び を知ってしまったのだ。

 学ぶということは、紙切れや他人に評価されるためにあるのではなく、自分の道を切り開くため、見たいものを見 るため、作りたいものを創造するため、ときには人の力となるための武器であり、それ自体が自分を作り上げる大事 な要素の1つであると私は考えている。最後に私にとって学ぶということ生きていることを実感させてくれものであ る。


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