工学の道に進んで
一関高専
専攻科生産工学専攻2年 菅原 歩
小さいころから工作が好きだった私は小学校高学年の頃から、将来は「モノ作り」に携
わるような仕事がしたいと考えていました。中学3 年生の進路を考えるようになった時期、
一関高専の体験入学の案内が中学校に届いていました。それまでに高専への進学も考えて
はいましたが、高専と言えばロボコンのイメージばかりで、具体的にどの様なところなの
かよく分かっていなかったのが正直なところでした。そこで、体験入学に参加したのです
が、諸先輩方の数々の研究や先生方のお話に惹かれ高専への進学を決意しました。なかで
も機械工学科はまさに「モノ作り」の分野であり、そこで見たロボットへの興味が現在行
っている研究につながっています。
実際に高専入学して、低学年のうちは工学の基礎となる数学・物理等と共に、実習で旋
盤・溶接・NC加工など実際のモノ作りの現場を体験しました。学年が上がってからは専
門科目の授業が増え、機械工学に関する興味をより一層深めることになりました。そして
本科5年生から現在に至るまでの研究では、実験装置を自ら製作する、製作方法及び設計
段階で工夫を凝らすなどの力が必須であり、実体験を通してそれらの力が養われました。
また、何度も何度も失敗を繰り返しましたが、あきらめることなく挑むことで成果が表れ、
精神的にも強くなったと思います。
数々の報道がなされているとおり、我々2011 年度入社となる世代の就職活動は本当に厳
しいもので、幾度となくくじけそうにもなりましたが、高専で身に付けた精神力と専門分
野の知識を武器に戦い抜く事が出来ました。特に、専門分野については先に述べた実習が
必修で行われるため、その経験・実体験を活かせるというアピールは就職活動で間違いな
く有利に働きました。将来「モノ作り」を行う技術者になるべく高専に進学、さらに専攻
科まで進み就職内定という所まで来ましたが、やっと技術者としてのスタート地点に立て
たのではないかと思っています。
今後も機械工学に関する技術と知識の習得に励み、産業界で広く活躍できるよう努力し
たいと思います。
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