研究生活で得たもの
一関高専
専攻科生産工学専攻 2 年 山口 健太郎
私は現在,高専の研究室で環境問題の配慮した高効率機器の開発の一環として「自励振
動式ヒートパイプ」という熱輸送機器に関する研究を行っています.研究室に環境・エネ
ルギーの分野を選択した理由は,本科4 年生に学んだ熱力学の講義がきっかけでした.こ
の講義では,熱機関の原理の他に,近年の地球のエネルギー問題について解説を聞くこと
ができ,強い関心を抱きました.将来,自分自身の生活に直接影響を与えることが考えら
れるエネルギー問題について,工学を専門に学んできた自分に何か出来ることはないかと
考えた結果,現在の研究室で指導していただこうと決めました.
地球のエネルギー問題の中で,重要視されているものの一つに化石燃料の枯渇の問題が
あります.現在,我々が生活していく上で必要不可欠である化石燃料も無限に作られるも
のではなく,将来必ず利用出来なくなる時が来ます.また,燃焼時に発生する二酸化炭素
による大気汚染も深刻な問題として取り沙汰されています.我々で生活していく上でエン
トロピーは,どうしても増大する方向に向かっていきます.その中で自分たちに出来るこ
とは,増大する速度を少しでも緩和させていこうとする取り組みであると考えます.
現在の代替エネルギー利用技術の開発は一筋縄では行かず,効率や出力の面では化石燃
料の足元にも及びません.しかし,今後どうしても避けることが出来ないエネルギー問題
について解決策として,自分の研究が何かに役立つ可能性があるならば,出来る限りのこ
とはしていきたいと考えています.研究を指導して下さっている先生は環境問題に関して,
強い熱意を持っているため,私も大変励みになります.本研究を通して,人とは違う新し
いことをするには沢山の努力を必要としますが,根気強く続けることで成果が出ることを
知ったことで,研究の醍醐味を知ることが出来たと思います.
これまでの研究で,自励振動式ヒートパイプに関する基礎的な研究を行ってきました.
今後は大学院に進学し,これまでの研究成果を実用化するための研究を行っていく予定で
す.これからも,自分が研究・開発した装置が社会に貢献出来る日が来るように努力を続
けていきたいと考えています.
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