日本酒のすすめ
山形大学大学院
理工学研究科 機械システム工学専攻1年 中尾 孝明
東北地方米沢に来て早6年がたった。当時18歳の私も気付けば一丁前に酒が飲める歳になっていた。東北には旨い地酒がたくさんある。「地酒」という言葉には特別な魅力を感じるが、本来地酒とは酒のメッカ灘や伏見に対して本場のものではないという少々蔑まれた意味で使用されていたそうだ。私の住む山形県にもたくさんの蔵が存在する、このようにおいしい酒がすぐ手に入る環境で大学生活を送れることはある意味ありがたいことなのかもしれない。
それはさておき、世の中には日本酒が苦手な人がたくさんいるのだが、そういう方にこそ是非おいしい日本酒を飲んで頂きたいと思う。日本酒が苦手な人はおいしい日本酒(純米酒)に出会ったことがないのではないかと私は勝手に心配している。純米酒とは米・米?・水だけで作られる酒をさす。日本酒が苦手な人はもしかしたら、純米酒以外のアルコールが添加された日本酒を口にしていたのかもしれない。アルコール添加の酒は戦時中の米不足を補うために開発された。その間に合わせのような酒が現在も市場で消費される大部分を占めているのである。
日本酒が苦手な人に純米酒の良さに気付いてもらい、焼酎ブームならぬ「日本酒ブーム」が起こる日を心待ちにしている。
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