今期の積雪について
秋田工業高等専門学校
専攻科 生産システム工学専攻 保坂 公樹
上記の校名を見ていただければ分かるだろうが、筆者の所在地は積雪地帯である。とは言え、新潟や北海道などに比べれば酷く降ると言うわけではなく、雪かきや電車の運行遅延などの煩わしさは感じるものの、長年の慣れもあってそこそこに対処して過ごしている。
さて、例年ではおよそ12月の上旬くらいに初雪が振り、クリスマス前には既に雪が積もっており、自転車の使用が不可能になって筆者を辟易させるのがおおよその傾向だったが今期は少々違っているようだ。2008年は何度か吹雪く日はあったものの、降雪があまり続かなかったため大晦日になっても雪が積もらなかったのである。何かと出かけることの多い年末であるが、普段に比べて移動が楽だったのでこの事は筆者の印象に良く残っている。除夜の鐘が鳴る中でふと外に目を向けても映るのは土の地面というのも少々物足りない気もしたが、その分楽ができたから良いか、などと思いつつ新年を迎えたものである。
そして2009年1月。年が明けてもなかなか纏まった雪は降らず、いっその事このまま積もらないまま春にでもならないかと思っていた矢先であった。
1月中旬。まさにこの文章を作成している今であるが、これまでの遅れを取り戻すかのような寒波が襲来している。窓の外は白く染まり、校舎から食堂までのわずか20mを歩いただけで雪だるまのような姿になってしまった。せめて傘を持ってくれば良かったか。いやしかし、この強風の中では傘も無残な残骸と成り果てるだけのような気もする。そもそも無理をして家を出てきたのがまずかったか。でも自室には暖房器具が無いしなぁ……。
まあ詰まるところ。学校で電子コンパス用の原稿を考えていた折に天候が猛吹雪へと変わり、唖然とした筆者はこれを題材にしようと思いついたという訳なのである。それでは、帰りの電車の運行状況に多大なる心配をしつつ、文の終わりとする。
…………あー、帰りたい。
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