目次へ戻る   

研究室紹介

東北学院大学

工学部 機械創成工学科 4年 我妻 達也

  私たちの研究室は生体の力学を中心とする計画によりスタートしました。現在は、生体組織の力学的機能のマルチスケールな評価、その応用としての未来複合材料の創製、血液分析用の無痛採血マイクロデバイスの開発およびそれに必要なマイクロ創製技術の開発に関する研究に取り組んでいます。
  2007年度に実施した4つの卒研課題と内容を簡単に説明します。図は左から馬砲骨(右脚けい骨)、精密加工機、引張試験片、試験装置の写真です。
(a)馬砲骨のマイクロ構造による荷重支持特性に関する研究:骨の圧縮と引張試験を行い、応力−ひずみ線図の測定と破面の観察を行っています。
(b)馬砲骨の組織観察によるマイクロ構造特性に関する研究:骨のミクロ組織の染色と顕微鏡観察を行い、骨細胞基準の形態計測を行っています。
(c)次世代医療用低侵襲採血マイクロ針の創製に関する研究:生体適合材の無痛採血針のマイクロ創製を行い、剛性と強度の評価を行っています。
(d)次世代医療用低侵襲自動穿刺素子の開発に関する研究:無痛採血用の自動穿刺素子(形状記憶合金)の電力動作特性の測定を行っています。
  2008年度から研究設備が充実するので、学生数を増やし、各研究テーマを整備し、どんどん元気が出る研究室にして行きたいと考えています。


図 骨組織の試料加工と力学試験


目次へ戻る