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Stay hungry, stay foolish.

福島工業高等専門学校

専攻科 機械・電気システム工学専攻 2年 遠藤 由弥

  私は、高専という教育機関で中学を卒業してから22歳の現在まで、実に7年間の月日を過ごしました。この7年間はとても大事な時間でこれからも忘れることのないものとなるでしょう。数え切れない程の思い出がありますが、今回は7年間で私が最も感銘を受けた人物のスピーチを紹介したいと思います。その人物とは、あの有名な米Apple社のCEOスティーブ・ジョブズ氏です。彼が2005年にスタンフォード大学の卒業式で述べたスピーチより三つ抜粋して、これから新生活を送る全ての人に紹介しようと思います。
  一つ目は、「点と点を繋ぐ」というお話です。以下に抜粋します。
『未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない。君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。点と点が自分の歩んでいく道でどこかで必ずひとつに繋がっていく。そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんだよ。』
  二つ目のお話です。
『来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きるとしよう。そうすればいずれ必ず、生まれてきてよかったな、生きていてよかったなって思える日が来るだろう。もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟るわけですよ。』
  最後の三つ目は、簡単な言葉の紹介です。
『Stay hungry, stay foolish.』
 この直訳は「ハングリーであれ、馬鹿であれ」ですが、ここでジョブズ氏が言いたかった事は、単なる無知の馬鹿ではなく、常識や分別に捕らわれないという意味だと思います。つまり、初心を忘れずに柔軟な発想をしろということです。大人になるとこれが難しくなるのです。
  以上が、私に衝撃を与えた名言です。何かを決断しなければならない時や悩みがある時、私はこれらの言葉を思い出して自分がこれから進むべき方向を決めていて、これからも人生の糧にしていきたいと思います。これから新たな人生を踏み出す皆、これを合言葉に生きていきましょう。


Stay hungry, stay foolish.

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