「卒業研究について」
弘前大学 理工学部 知能機械システム工学科4年 井上 順博
私が所属している妻木研究室では,院生と学部生合わせて約11名が所属し,テレロボティクスとバーチャルリアリティについて研究しています.大きく分けて5つのグループに分かれていますが,それぞれ個別のテーマを持って研究しています.研究テーマはヒューマノイドロボットの運動制御,スキンケアロボットの開発,マニピュレータの制御,テレコミュニケーターシステムの開発など多岐に渡ります.私はその中のウェアラブルテレコミュニケーターシステムについて研究を行っています.
ウェアラブルテレコミュニケーターシステムは肩に乗せたロボットアバターを通して遠隔地に居る人とコミュニケーションを図るシステムで,携帯電話よりもさらに密度の濃いコミュニケーションを図ることができます.現在,卒業研究として遠隔地に居る人の身代わりとなるロボットアバターの設計を行っています.今まで本研究室で開発してきたロボットアバターを発展させて,人間に近い形状にすることを目標としています.
初めての設計なので勝手が分からず上手くいかないこともありますが,目的とする機構を実現させるためにアイディアを考え,工夫をすることは,講義では学べないことが多く大変面白いです.また,設計に携わるようになってから,今まであまり気にならなった身の回りにある工業製品がどのように作られているのかにも興味を持つようになりました.今後は,いち早く設計を終わらせ,動作の制御に取り組みたいと思います.
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