百聞は一見に如かず、百見は一触に如かず
鶴岡工業高等専門学校機械電気システム工学専攻1年 樋口国孝
私の所属する研究室は、"流体"を専門とする研究室である。当然、機械系である。私は高専の本科(5年間)では制御情報工学科に所属し、製図であったり旋盤であったりと言う、"モノづくり"といったことに触れる機会が少なかった。主にプログラミングなどを学習してきた。本格的に"モノづくり"に関わったのは5年時の卒業研究からであった。私のメインテーマは本研究室が提案する水車"オープンクロスフロー型マイクロ水車の特性改善"であったが、モノをつくる基本を学ぶため、ソーラーカーの製作に携わった。自分たちが乗車することを想像しながら、軽量かつ頑丈に、そして快適になるように知恵を絞りながらソーラーカーを製作した。この経験が今となればとても大きく感じられる。 "百聞は一見に如かず、百見は一触に如かず" 百聞は一見に如かずとは、何事も自分のめで確かめることが大切である。百回聞くよりも一目見たほうがよくわかるという意味である。さらに、百回見るよりも一度触ったほうが、もっとよくわかるというのがこの言葉の意味である。指導教官が、常々口にする言葉"まずは現場をしること"はこの言葉に凝縮されているのだと思う。この言葉を胸に、一人前のエンジニアになれるように、今を大切に、そして一生懸命生きたい。 |