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学生生活を振り返って

宮城工業高等専門学校専攻科 生産システム工学専攻2年 坂本 崇

  いま振り返ると、私の学生生活は大変充実したものでした。私はこの学校で7年(小学校より長い…)の長期にわたってたくさんのことを学びました。
 まずは本科の5年間についてお話します。私は入学してすぐに学生寮に入り、そこから毎日通学していました。寮には厳しい規律や上下関係があり、入寮したての頃は大変苦労しました。数ある規律の中には、今考えれば意味不明で笑ってしまうようなものもありましたが、当時はその規律の中で必死に生活していました。15歳で親元を離れ、集団生活の中で良いことや悪いこと、うれしいことや悲しいことなど本当にたくさんのことを経験しました。20歳になるまでの5年間を一緒に生活し、喜怒哀楽共に分かち合った友達や先輩、そして後輩たちには感謝の気持ちでいっぱいです。今でもよく寮での生活のことを思い出します。寮での生活は私を大きく成長させてくれました。
 もう一つ私を成長させてくれたのが部活動です。私は5年間ラグビー部に所属していました。入学した頃はラグビーになど興味もありませんでしたが、先生や先輩方の勧誘もあり、気づいたら入部していて、気づいたら楕円球を追いかけていました。日々のきつい練習や試合で、自分の技術だけでなく心身も磨かれていきました。全国高専大会で優勝や準優勝を収めたことは本当にいい経験となりました。部活動を通して学んだこと、それは目標を決めてそれに向かってひたすら努力することの大切さ、みんなで一つのことをやり遂げることのすばらしさ、そしてなによりも人間として大切なものを学んだような気がします。それは、人を思いやる気持ちや、自分に対していかに厳しくなれるかなど、本当に様々な事を学び、経験させてもらいました。
 専攻科に入ってからは部活動も無くなり、その分勉学に時間を費やせるようになりました。授業内容も本科時代に比べて難しくなり、本科では触れなかった他の学科の内容も勉強しなければならないので、初めは苦労しました。専攻科では学士審査や学会発表など、クリアしなければならない課題がたくさんあります。それらをクリアするためには努力が必要です。途中で挫折しそうにもなります。しかし、私には部活動などで経験したことを糧に、それらを成し遂げていく自信があります。すべての課題を終え、無事に卒業したいと思います。
 今の私があるのはこの学校のおかげであるといっても過言ではありません。最後になりますが、私をここまで成長させてくれた先生方、そして私に関わってくれたすべての人に感謝したいと思います。



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