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「産学共同研究の紹介」

いわき明星大学 物理工学専攻2年 嵯峨拓人

  2003年より私が所属している研究室(以下"研究室"と略する)と株式会社アラオカ(以下"会社"と略する)とでは,コンピュータやプリンタやカメラなどの電子機器に使用される歯車・プーリなどの伝達部品のCAD/CAMに関する共同研究が始まりました.当時,私が学部4年生でこの共同研究のチームのメンバーとして、卒業研究に歯車のCAD/CAMを取り組み始め,3年間にわたって現在大学院2年に至りました。
 研究室はコンピュータによる3次元設計(3D-CAD),工学的解析・計算・シミュレーション(CAE),数値制御(NC)加工,応用ソフトウェア開発などが専門分野です.会社はNC歯切り盤,5軸マシニングセンタ(MC),NC歯車試験器などの設備を用いて,高精度小型歯車・タイミングプーリとその複合小型部品の製造に特化し,試作から量産までの幅広い要求に対応できることが特長です.この3年間,会社から研究室への「特別寄付金研究」および社内設備投資は下表に示します.共同研究では,下図に示すような歯車・タイミングプーリとその複合部品および楕円歯車とおにぎり型の非円形歯車のCAD/CAMを完成しました.
 共同研究に参加することによって,私の3D-CADと5軸CAMの能力および製品開発力を身につけました。研究室では,会社との共同研究を行うに伴い,研究の質および学生たちの即戦力を向上することができました.
 研究室で様々な研究を行っておりますので,興味を持たれた方は,是非一度こちらのHP覧ください.http://www.iwakimu.ac.jp/~sandelab/