工場見学について
日本大学工学部機械工学科 4年 後藤 至賢
私は、熱工学研究室で「臭化リチウム水溶液の水蒸気吸収実験」をテーマに卒業研究行っています。この度は、日本機械学会 東北学生会 日大支部の活動の一環として10月4日、いわき大王製紙株式会社に工場見学に行きました。
いわき大王製紙は、主に古紙から新聞用紙・ダンボール原紙を製造している会社で、日本の古紙発生量の大半を占める首都圏の古紙を最大限利用するというコンセプトで東京から180km離れたいわき市に設立されています。
いわき大王製紙の工場を見学して気がついたことは、工場の規模の割に工場内で見掛ける従業員の数が少なかったことで、これはこの工場のほとんどが自動化されている為、少ない従業員でも操業が出来るようになり、この自動化と従業員を8時間交代の3交代制にすることによって24時間工場を稼動することが出来るようになった。私の製紙工場イメージは、独特の臭いがするものと思っていたのですが、この工場ではその様な臭いがしませんでした。また、工場内では大きな操業音が出ている割に外が静かでした。この工場ではさらに、生産工程で発生する廃棄物を焼却設備で焼却し、その焼却灰をセメントの原料とすることから、この工場で生産される製品だけでなく工場自体も環境に配慮したつくりになっています。
この工場見学を通して、製品をつくることだけでなく、工場も環境に配慮しなければならないことの重要性を、実際に工場の経営者、また、その工場で働く方々のお話を聞いて強く感じました。
平成16年 10月4日 いわき大王製紙株式会社にて
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