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「東北学生会の活躍を願って」

東北支部学生会担当幹事 松谷 保

  東北学生会は、東北6県の16校の大学・高専より構成され、卒業研究発表講演会や「メカライフの世界」展の実施、全国研修会への参加、並びに、種々の事業(各会員校が主催する行事)を実施しています。

  定期総会・卒業研究発表講演会は学生会においては最も重要な行事であり、3月上旬の土曜日に開催されています。この講演会は、「一般講演」および「独創研究学生賞応募講演」の二つの部門より構成され、後者は第28回講演会より設置されたもので、講演論文内容、プレゼンテ−ション等を総合的に審査し、優秀な成績を修めた学生を表彰しています。平成14、15、16年度はそれぞれ11、15、14件の発表がありました。本年度の応募は大学が13件、高専が1件でした。また、「一般講演」と「独創研究学生賞応募講演」を合わせた講演件数は、第32回講演会以降、大学の発表件数が増加の傾向を示していたのですが、本年度は減少し、反対に、専攻科生を含めた高専生の発表件数が多くなりました。来年度の講演件数が大学・高専ともに本年度よりさらに多くなることを期待しています。

  「メカライフの世界」展は小・中学生を含む一般市民を対象として、いろいろな物理現象や機械のメカニズムをやさしく解説し、紹介することを目的とした活動ですが、本年度はこの「メカライフの世界」展に7校が参加しました。ここ4年間、4校が「メカライフの世界」展 へ継続的に出展しており、学生会の活性化に大いに寄与して頂いております。このことは、結果的には機械技術者の増加に繋がるものと思います。また、「メカライフの世界」展を通して自分の学校を大いにPRすることは、会員校の増募対策の一環にもなるかと思います。

  さて、東北学生会は、従来、委員長校を会場にして行われていた「幹事校会」を「電子メールを利用したインターネット上での会議(メール会議)」に置き換えることにしました。メール会議であれば、会員校の意見を全体に反映させることが可能であり、また、幹事校会参加旅費の支給項目もなくなり、学生会経費の節減にもなります。この幹事校会がメール会議に置き換えられたことは、時代の趨勢といえましょう。反面、このメール会議により、学生の交流の場が少なくなりました。交流を図るという観点からも(予算の面で参加人数が限定されますが)、積極的に学生会全国研修会への参加を応募してみては如何でしょうか。

  東北学生会における平成16年度会員校学生員数は会員校間において大きな差が認められます。学生員数が多いことは、予算面からいっても配分額が多くなり、事業を行う上で非常に有利です。学生会を活発にするためには、会員数の増加を図る必要があります。このことは東北学生会のみならず他の学生会においても共通の課題であろうと思われます。事業報告からも明らかなように、各会員校は、学生員の勧誘対策としていろいろな行事を開催しています。これらの活動の成果として、学生員が本年度以上に増え、さらに、多くの学生員が種々の行事に積極的に参加することを期待したいと思います。学生員の皆さん、未入会の友達に機械学会学生会を紹介しましょう。

 最後になりましたが、平成16年度の学生会活動にご助力頂いた、委員長校である宮城高専の顧問 佐藤一志先生はじめ各校の顧問の先生に心から感謝申し上げます。また、学生員の皆さんのさらなる活躍を願っています。

                   (宮城工業高等専門学校 機械工学科 教授)



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