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「一関高専での5年間」

一関工業高等専門学校 機械工学科5年 小田嶋 桂

  入学当時長く感じた5年間もあっという間に過ぎ,今ではとても短く感じています.

  初めて親元を離れて,知り合いの少ない学校での寮生活.入学当初は,今までの生活とは全く異なる環境に戸惑うことが多かったように思います.寮や学校での先輩への挨拶を兼ねた対面式(学校の対面式はなくなりましたが)はすごく怖い思いをしましたが,それらも今となってはいい思い出です.

  高専には各学年毎で様々な行事があります.1年生ではオリエンテーションや小旅行,2年生では1泊2日のスキー研修(現在は日帰り),3年生では1泊2日で北上市内の工場見学,そして4年生では企業の工場見学を兼ねた関東地方への研修旅行があります.私たちの年は,全日空機体メンテナンスセンター,日産自動車 横浜工場,三菱重工業 横浜製作所(本牧工場)の3企業を見学させていただきました.全日空では,航空機についての説明を受けた後,機体整備の現場を見学させていただきました.日産ではディーゼルエンジンの製造ラインを,三菱重工では発電用ディーゼル機関や廃棄物処理装置を見学させていただきました.どれも普段見ることのできないものばかりで,良い体験をさせていただきました.

  私は,1年から卓球部に所属しています.過密といっていいほどの講義スケジュールをこなし,かつ山のようなレポートに追われながらの部活動との両立は,大変なことも多くありましたがなんとか5年間続けることができました.このことは私の中で大きな自信になっています.勉強を重視する高専ですが,部活動を5年間やり通すことも大切であり,私自身多くのことを学びました.これらのことは社会に出ていった後にも大変有益なことであったと思います.

  私は4月から青森の企業に就職し,一社会人としての生活がスタートします.高専で学んだ様々なことを活かし,そして先輩やクラスメイト,先生方を始め多くの方々への感謝を忘れずにこれからも頑張っていきたいです.

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