研究室紹介
弘前大学大学院 理工学研究科 知能機械システム工学専攻1年 福士 みゆき 私は、平成11年度に開設された知能機械システム工学科の第一期生です。現在在籍する専攻科は、昨年度に設置されました。そのような訳で、今回紹介させて頂く私達の研究室は、とても若い研究室と言えます。 機械材料機能学講座に属するこの研究室では、強度信頼性をキーワードに、「医用システムの設計・評価」、「構造強度解析および材料システム設計」、「多孔質材料および複合材料の強度評価」の3つのテーマの下で研究を行っています。 現在、マイクロ/ナノテクノロジーの発展に伴い、医用工学分野の研究が盛んに行われていますが、その中でも、マイクロカテーテルやステントなど、低侵襲医療機器の発展には目覚しいものがあります。私達の研究室でも、マイクロデバイス用薄膜の強度特性を評価するための試験装置をはじめ、医用マイクロシステムの開発進めています。 また、生体材料に係わる研究として、部位により特性の異なる材料で構成するなどの工夫により、実際の半月板に代替できる人工半月板の研究などを行っています。そこで、複数の材料からなる構造部材の負荷時の変形挙動から、構成部材の材料同定を行う逆解析の研究を実施しています。さらに、構造強度解析ツールの開発として、FEM要素分割法や局所的な非線形挙動の解析技術の研究もしています。 強度評価技術に関しては、各種フィルタや人工骨に使用されるポーラスセラミックスなどの多孔質材料や、木材についての研究を行っています。古くから構造部材として生活に取り入れられてきた木材は、母材中に節を持つ複合材料と考えることができ、また、内在する気孔が破壊挙動を大きく左右する多孔質材料を、同材料からなる緻密体の強度特性と対比して研究しています。このような多孔質材料や複合材料の研究を通じて、レーザによる変位計測技術や強度評価基準を確立することを目指しています。
知能機械システム工学専攻ではご紹介した以外にも様々な研究を行っておりますので、
興味を持たれた方は、是非一度こちらのHPもご覧ください。 |