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大学院生の生活

東北学院大学 機械工学専攻修士1年 武者 和博

 大学生というのは自由な時間をもてるのが特権であり、勉学はもちろん、サークルやバイトなどいろいろな活動をすることができます。しかし、4年生になると研究室に配属されて、各自研究テーマが与えられ、そのテーマに関する文献を読んだり、自分で出したアイディアを基に実験を行ったりと、3年生までとは違う生活が待っています。もちろん、最後には卒業論文を書かなければなりません。研究室を選択するときには誰もが期待と不安を持ったことでしょう。 しかし、4年生のうちに自分の研究を完全に理解して、打ち込める人はそうはいないと思います。それゆえ、研究に興味を持った人は大学院に進学して続きをやりたいとかもっと新しいことをやってみたいと思う人もいるでしょう。しかし、大学院は決して4年生の続きというわけではありません。学会で発表する機会や学部生の指導など、大学院だからこそ体験できることがあります。もちろん研究も自分が納得するまで好きなだけできます。自分のやる気しだいでいくらでも可能性が広がるところです。逆に、何か目標がなければ、大学院の生活というのは退屈かもしれません。自分の目標を高く持って、充実した毎日を送ってほしいと思います。

 最後に、私の研究テーマについて少し書きたいと思います。私の研究室では、強磁場によるプラズマ噴流の制御に関する研究を行っています。プラズマは磁場に応答するという磁気機能性流体としての特徴を有しており、プラズマ噴流に強磁場を印加した場合のプラズマ噴流の挙動について調べています。まだまだ基礎研究の段階ですが、この研究が少しでも実用化へと貢献できるようがんばっています。

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