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インターンシップに参加して

山形大学大学院理工学研究科

博士前期課程機械工学専攻一年  二階堂 仁之

 インターンシップとは、『学生が在学中に一定期間、企業等の中で研修生として働くことができる制度』のことです。文部科学省、経済産業省、厚生労働省や各経済団体が中心となってインターンシップを積極的に推進しています。

 その大きな理由の1つに「大卒入社後3年以内の離職率が30%を越える(厚生労働省しらべ)」という社会問題があげられます。

 パンフレットや会社説明会、リクルーターとの会話、面接等から、学生は必死に企業での仕事を想像し就職するわけですが、どうしてもその想像と現実の間にはギャップが存在し、そのギャップが離職率を高めていると言われています。

 山形大学にもインターンシップを推進していく動きがあり、大学を通してインターンシップに参加することもできましたが、就職活動のリハーサルのつもりであえて大学を通さず、自由応募のインターンシップに参加することにしました。私の参加したインターンシップまでの流れは次のとおりです。

 まず、書類選考がありまして、履歴書等の提出をおこないました。その後、面接があり、志望動機、研究テーマ、希望するインターンシップのコース等について企業の人事の方とお話することができました。社会人の方を相手に自分の考えを1時間近くにわたり真剣に話すというのは、なかなか貴重な経験だと思います。

 つぎに、インターンシップそのものですが、私は基礎研究をおこなっている部署で2週間程のインターンシップのコースに参加しました。大学での研究テーマとかなり近い分野の部署であったため、自分なりに設定した課題は、「大学での研究テーマで得た知識が、企業の基礎研究をおこなっている職場で具体的にどのように役立つのか?」というものでした。残念ながら、企業から与えられた研修テーマと、大学での研究テーマが直接関係することはありませんでしたが、研究テーマから得た知識がインターンシップ先の皆様に通用したことで、大学での研究テーマに確かな手応えを感じることができたと思います。また、企業の研究活動を実際に見ることができたのは、今後の私の進路決定で大いに役立つものと思います。

 ほかに、インターンシップに参加した学生同士、様々な交流ができたのは非常に良かったと思います。特に山形大学は工学部だけのキャンパスですので、他学部の学生の考え方に触れることができたのは大きな収穫でした。

 最後に、これから学部3年、修士1年になる方へインターンシップへの参加をおすすめして、結びとさせていただきます。



  
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