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「就職先内定者講演会をおこなって」

岩手大学大学院工学研究科

博士前期課程一年 池田 典亮

 近年の慢性化した経済不況の中、大学新卒者の就職率が低下していると毎年のように報道されています。その中でも、ここ数年はさらに状況が悪化し、皆さんの所属する学科もその影響を少なからず受けているのではなでしょうか?

 岩手大学機械工学科では、学科から推薦を受けて内定を得るのが一般的なパターンとなっています。しかし、推薦を受けたからといって必ずしも内定を得ることができるわけではないのが現状です。その原因として、学生の就職に対する意識が低い(就職試験への準備が十分ではない)という事が挙げられます。現在の経済状況より、企業の採用が厳しくなっているのは誰もが知っています。しかしながら、これまでの就職活動の慣例から脱せず、いまだに時代遅れな考えを学生も大学も持っているのです。このような背景から、本学科からの就職活動のサポートは例年よりも半年早まり10月から行なわれており、これからのキャリアアップのために必要な会話(面接)のしかたや、資格の取得に関する説明会等の行事が企画されています。就職への準備としてこれらの行事に参加することはとても有意義でありますが、きちんと目的意識を持って参加しなければ意味がありません。

 そこで、岩手大学学生会では、学生の就職活動の意識を高めるために、就職内定者からのアドバイスを目的とした就職セミナーを開催しました。一般的な就職活動への取り組み方はリクナビ等の資料を見ればわかるので、就職内定者には個人的な意見で、就職活動への取り組み方や資格保有のメリット等をメインに話していただきました。

 講演は危機感を募らせるような話が多かったのですが、時にはユーモアのある話も交えながら話していただいたおかげで大部分の参加者はリラックスしており、終始良い雰囲気でした。

 この講演会の効果だけとは限りませんが、最近、就職活動を控えた学生は資格取得や就職活動の準備に積極的に活動しているように思えるので、講演会を企画したよかったと思います。皆さんの学科でもやってみてはいかがでしょうか?



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