Peace Now! 2001 Nagasakiに参加して.
秋田大学大学院鉱山学研究科機械工学専攻 博士前期課程1年 村上 幸久 8月8日〜11日の4日間,全国の大学生が集まって平和について考え,意見交流をする「Peace Now! 2001 Nagasaki」に参加しました. Peace Now!になぜ参加したかというと,自分は広島出身で小さいころから平和教育を学習しました.しかし,大学に入って秋田に住んでみると広島ではみんなが知っている戦争のことを知らない,平和教育をあまり受けていない,ということが多くありました.そんなことから平和教育は地域によって格差があるのだとわかりました.そこで秋田で平和を考えることをしたいと思い,この活動に参加しました.また,広島と長崎で平和に対する考えは同じなのだろうかということにも疑問がありました. Peace Now!で長崎に行って,初日に被爆者の話を聴きました.被爆をした日,その後の話などを話してくれました.その中で自分が一番印象に残ったことは,原爆の話をしながらその人は,その日,1945年8月9日を思い出しながら話していると感じたことでした.人生の中で最悪な日,普通思い出したくないはずなのに,涙をうかべながら話してくれるという意味を考えました.「二度と後世の人が同じ被害を受けてほしくない,人を思いやる人になってほしい」と言っていました.自分は「人を思いやる人」ということが平和学習で重要なことだと思います.一人一人が人を思いやることができれば,戦争,差別はできないと思います.戦争は差別が大きくなった国同士の争いです.平和を学習するということは,国同士の争いを無くすだけではなく,自分たちの身の回りにある差別をなくしていくということです.それを考えることとしての平和学習を考えていきたいと思いました. 8月9日の平和記念式典に行って思ったことは,広島の式典と明らかに流れている音楽が違ったことでした.広島は重く暗い感じの考えさせられる音楽に対して長崎は一緒に平和を祈ろうというような軽めの音楽でした.同じ原爆を落とされた都市の平和を願う式典でもアプローチの仕方が違うと思いました. また,佐世保にも行くことができました.佐世保はアメリカ軍の基地があり,基地問題について学びました.基地問題を考えて,基地を移転することは,移転してこられる側の住民の思い,また移転することで基地の機能事態が新しくなり増強されるという事実から1つの価値観だけを通すことが良い解決方法ではないことだと思いました. |