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秋田高専にきて

秋田高専3年機械工学科
チョンチャナ・タィーヴィ

 初めまして。私はタイからの留学生のチョンです。日本に来て、1年半になりました。今、秋田工業高等専門学校の機械工学科3年生として勉強しています。その前1年は、東京で日本語の勉強をしていました。日本にきた当時は、ひらがなとカタカナしか知りませんでした。日本語で話せることは、挨拶くらいしかできませんでした。日本語学校での日本語の勉強はとても大変でした。
 タイにいる時から、言葉や文学系の勉強は苦手だった私は、日本語の勉強はよくできませんでした。他の友達が日本語が上手になっているのを見ると、私も日本語をうまくなって友達と日本語で話したくなりました。その時私は、日本語の先生に日本語を良く勉強できる方法を聞きました。先生は、日本語を勉強するためには教科書だけでなく、テレビやラジオ、さらには実際に日本人と話すことから勉強することも大切と私に教えてくれました。それから私は、テレビやラジオから日本語を勉強するようになり、日本人の考え方や文化などについてもいろいろ勉強になりました。そうしてから私の日本語がよくなって、友達と一緒に日本語で話せるようになりました。
 日本に来て始めての夏を迎えました。私は東京の暑さにびっくりしました。日本にはタイほどの暑さがあるとは思わなかったからです。でも、日本の暑さとタイの暑さはちょっと違っている点があります。日本の夏の暑さは蒸し暑くて風もあまり吹かないのが、タイの暑さに比べるとちょっと苦しかったのです。秋になると、初めて見た紅葉が外国にいるんだなあいうことをよく感じました。そして、冬になるとやはり私にはとても大変でした。タイの冬と言っても、日中の温度は25℃にもなるのです。初めての冬を迎えたとき、とても面白いと感じたことがありました。それはデパートなのです。タイのデパートでは、いつも中にはいると涼しく気持ちがよいのですが、日本の冬のデパートヘ行くと暑くなるくらいの温度で変な感じがしました。初めての日本でのお正月も、いろいろなイベントがあってとても面白かったです。
 そして、1年があっという間に終わりました。4月、秋田に行く日がきました。列車から見た景色は、山と少し残っていた雪でした。先輩の話によると、高専はどこも田舎なところにあると聞きました。それを考えると、ちょっと不安でした。秋田はどんなところか考えている間に秋田に着きました。秋田の町と人々を初めて見たとき、ちょっと小さいがタイのイメージの田舎とは全く違っていました。タイの田舎ではこんな大きい町はありません。その時私は安心しました。秋田の町には、必要なものとかいろいろな店があって東京に比べると少ないが、人口的に考えると当り前だと思いました。
 初めての高専の勉強はとても大変でした。私は、機械の専門科目の勉強をしたことがありませんでした。日本語学校で勉強してきた日本語もちょっと足りない感じがしました。それに、秋田の新しい友達が話している方言も全くわかりませんでした。その時私は、先輩のところに電話をしました。先輩は、授業や言葉がわからないことは当り前なことだと言いました書けれども、先輩たちはそんな状況の中で友達をいっぱい作って、勉強もよくできていました。それは、先輩たちが毎日授業でわからないことを何回も復習し、友達ともよく話していたからだと教えてくれました。それを聞いて私も頑張りたくなりなした。高専の生活は今、半年過ぎました。これから来る冬の寒さに負けないように、私は勉強や友達作りに頑張りたいと思っています。


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