熱工学部門「部門長よりワンポイントアンケート(第4回)」の結果報告


第87期熱工学部門長
京都大学 大学院工学研究科
航空宇宙工学専攻
教授 吉田 英生
sakura@hideoyoshida.com



★2010年3月31日

日本機械学会熱工学部門 ご登録の皆様

「ワンポイントアンケート(第4回):なんでも一言(以上)」 の結果報告


 今回は、以前に比べると回答数はぐっと減ったものの、以下の12名の方々からご意見をいただきました。誠にありがとうございました。今後の部門運営の参考とさせていただきます。

(企業等)
中小企業の問題解決に関する技術が、論文等で紹介されることが少ないと思う。大企業とまでは言わないが、取り上げて欲しい。なぜなら、中小企業の問題解決の技術が生産現場では生きた技術と感じることが多いからです。

(企業等)
ワンポイントアンケートは簡単で良いのですが、回数が多くなると、うるさく感じます。メールでの案件調査が、自社内外通じて非常に多いのです。

(学校等(学生以外))
国の科学技術政策に提言できるような体制を望みます。民間の要望を汲み上げ,個別の利益をある程度除いて一般化した上で公共的な施策に反映するのが理想と考えます。

(公的研究所等)
正会員には機械学会論文集(A, B, Cいずれか一つで良い)を配布してほしい。現状で機械学会参加のメリットが非常に少ない。

(企業等)
前にも書きましたが、機械学会の熱工学部門としての特徴を出して欲しいです。他学会で見た・聞いたような内容ばかりでは面白くありません。

(その他)
企業を定年退職した60代の者です。もはや先端技術に関する研究発表はできません。そのため、研究発表会などには、足が遠のいてしまいます。しかし、同じ学会で共に苦労し、議論した仲間とは、1年に一度くらい会いたいものです。OB会みたいな場を作っていただければ、参加したいと思います。

(企業等)
金属の物性値のデータベースを作っていただけませんか? 温度依存は勿論、溶融金属のデータが欲しいです。

(企業等)
機会学会が学会という高貴な立場に立ちすぎているような気がします。企業に入って研究分野から離れた立場の業務をしていると、学会と実物の間に架け橋が無いような感じを受けています。ロボットの制御理論を見ても取り付き難いのですが(勉強不足が大きく影響)、ロボットコンテストを見ていると仕組みを分解してみてみたいと思う、隔たりがあるように思えます。

(企業等)
仕事で熱工学の知識を使わなくなりました。忘れないためにも、毎日短時間でできる「ワンポイント勉強」ができると良いのですが。

(その他)
企業や大学を退職した会員は、講演会等の参加費をタダ、または大幅に軽減してもらいたい。

(その他)
私は企業退職者ですが、所属にその項目がなく「その他」を選択していますが、出来れば「企業等退職者」なる項目を設けていただきたく存じます。「企業退職者」が何を考えているかが明確になると思います。

(企業等)
大学を離れてかなり経つので、現在どうなのかがわかりませんが、基礎研究(長期視点での開発)と並んで応用研究(中短期での市場導入できるような視点での開発)をどのような着眼の仕方で研究費や人員のバランスを取ったり実施されているのでしょうか?機械工学自体が医学・医療分野とか建築分野、また、生産現場等で培ったセンサー技術など幅広く応用できる・している工学です。世の中の人たちの身近にあるテーマや世界一レベルのことにも関わっている活動をしていることがもう少しわかるようにテレビなんかでもアピールするような活動をやってみてはいかがでしょうか? 熱工学だってボイラーのための工学ではなく、もっと最新で、世の中に役立つための事をやっている訳ですから....。期待しています。

以上