熱工学部門「部門長よりワンポイントアンケート(第2回)」の結果報告 |
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第87期熱工学部門長 京都大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 教授 吉田 英生 sakura@hideoyoshida.com |
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★2010年2月1日 日本機械学会熱工学部門 ご登録の皆様 熱工学部門長の吉田英生(京都大学)でございます。第2回目のワンポイントアンケートを準備いたしました。テーマは、「学会・部門に望むこと」です。 インターネット上で完全に匿名で回答できるようにいたしましたので、以下にアクセスいただき、その後何回かクリックしていただくだけでおしまいです。ご多用中とは存じますが、ご協力いただければ幸いです。 皆様のご回答の時定数はメールご案内後の数時間と予想しておりますが、締切は2月8日(月)とさせていただきます。集計結果は後ほど一般公開させていただきます。 ★2010年3月1日 今回も多数のご回答協力をいただきまして、誠にありがとうございました。結果を以下にまとめました。 ○総回答者数: 530名 企業等: 321名(61%) 学校等(学生以外): 136名(26%) 公的研究所等: 25名(5%) 学生: 20名(4%) その他: 28名(5%) ○時定数(総回答数の63%到達時間):4時間40分 ○学会や部門との関わり方は? (多い順番; %は総回答数に対する値) 学会誌に目をとおす: 94% 講演会に参加する: 49% 講習会や見学会に参加する: 29% 委員会委員として活動する: 17% その他: 3% ○ご自身へのサービスという視点から何を期待しますか? (多い順番; %は総回答数に対する値) 学会誌での最先端の研究・開発動向の情報: 87% 講演会での情報入手: 57% 学会誌での一般的な情報: 54% 学会誌での基礎的な学問に関する情報: 52% 講習会: 32% 講演会での発表: 31% 見学会: 26% 同好の仲間との出会い: 24% 委員会活動を通しての社会貢献: 15% その他: 3% 【コメント】 委員会活動等を通じて所属企業の活動有益な情報を得たり、ネットワークを得る。 教育方針の決定に際して参考となるような,産業界が大学の教育機能に対して求める内容の明示を期待します.「産業界」という大雑把な分類でアンケート結果を出すような者ではなく,企業規模や分野で分類したカテゴリー毎のものを望みます.今現在ではなく,機械学会の今後に期待します. 個別の課題に対する専門家によるアドバイス 課題に関する専門家への相談 委員としての負担を軽減して欲しい。 特にありません。母集団運営委員が考え、よかれと思うもので良いと思います。 講演会等が東京に偏っており、地方人にとっては学会誌が学会との接点です。 学会誌では高専の学生(中学卒業してすぐのもの)から企業や大学を引退した方まで多くの方に読まれているものと思います。ど素人から超玄人まで幅広い知識の差がある方が読まれているものですので、中学生でも理解できる基礎的なことから最先端の機械工学に関する情報を載せて頂けたらと思います。社会人でもある分野は基礎から勉強したいなって思っている方もいると思います。今の機械学会誌はだいぶ基礎的な部分の情報が欠けていると感じております。 「大学、研究所、企業(特に中小企業)に対して国として 10年、20年前を見てどういう方向いくべきか。何を強化すべきか。国や自治体など行政に対してどういう制度やしくみが望ましいか等 有識者の立場からの提言」といったものを学会誌の一項目として載せてもらいたい。 いつもメールをありがとうございます 当方現役を離れ、年金生活を送っています。専門とはかかわりの少ない、ボランティア活動を中心に、日常を過ごしております。ただ現役を離れても、熱工学への関心はいつまでも持ちつづけたいと思い、学会のお役には立ちませんが、会員資格はいまだに持ち続けております。そんな思いで上記のチェックをさせていただきました。 学会誌を見ていて難しい内容に関して、詳しく説明して欲しいと感じる時があります。しかし、あまりにも単純なこととではないかと思い込み躊躇してしまうことがたまにあります。 機械学会の中での電子情報交換の場(Q&A) 大学だけでなく、企業でどのようなことが求められているのか、企業ではどのような研究がされているのか、学会が橋渡しになって欲しい。 工学(科学)の発展として、興味を持ってもらえる活動(ジュニア向けの工作講習、見学会など)に力を入れてほしいです。 学会内での就職支援会 学会に登録されている企業・学生間での求人枠を作ることで、企業側は専門性の高い学生を、学生側は培った知識を生かせる環境を得ることができると考えます。 読者の希望調査有難うございます。最近学会誌の厚さも薄くなって来た様に感じています。ご多忙中大変でしょうが,益々のサービス向上をお願い致します。 わたくしの専門分野は自動車関係なので、論文投稿ももっぱら交通物流部門です(昨年は(社)日本機械学会英文ジャーナルへ単著では3件の掲載となりました)。熱工学は勉強不足のため、基礎から最先端の情報を分かりやすくご教示頂ければ嬉しい限りです。これは私は技術士(総合技術監理部門、機械部門)でもありますので、資格維持の要件としても幅広く科学技術情報を知っておく必要がございます。この点もあわせてご一考頂ければ幸いです。 大学の先生方や各企業の方々との人脈形成 私の所属する会社は、工業炉メーカーで、特にアルミ合金の溶解炉を得意としています。しかしながら、溶解の解析のための基礎的データが乏しく困っております。出来ましたらADCまたはAC等鋳造用アルミ合金の粘性、熱伝導率、プラントル数などのデータがありましたら、データベースとして公開していただきたいと思います。 講習会など、積極的に利用しています。 学会が日本の技術の核としての存在を示し、その中核的な役割、および人材育成に、私自身も貢献したが、学会活動でそのれが見えない。 関連分野の国際会議や集会の情報各分野で国際的に活発に活動している大学・研究機関・企業のHP情報 論文誌が学会として最も価値の高いものであるのならば,部門・学会としての魅力が低下すると思われます.この場合,英文論文誌への注目が高く,投稿する価値が年々低下しているからです.間接的な自身へのサービス(特に若手)となりますが,部門・学会として,社会的にその立場が強くなるように活動を行って頂く方が,会員として価値のあるものとなります.企業との結びつきを強くし,国と国民が熱工学の重要性を無視出来ない立場の構築を絶えず目指すべきと思います.その他の点として,学会(部門)からまわってくる情報があまりホットではない問題があります.部門が大きく,専門分野も多岐に渡るためでありますので,仕方がありませんが,開発・研究の指針を示す,もしくは世の中の動向を示す,あるいは,技術的価値が高いものを示すことが重要と思われます. 最新の研究・開発動向、学会での論文の動向は、高い関心を持っています。また、工学という立場において、何が求められているのか(人材と技術ともに)、工学的な不具合・トラブルに対して学の取り組み、これらが見えにくいところが気になります。 ターボ機械協会に「ターボ機械ネットワークサロン」という会員限定の情報交換のネットワーク会議室ができました。匿名で、困っていることを相談したり、逆にアドバイスをしたりできます。スタートしたばかりで、件数は少ないですが、おもしろい試みだと思います。機械学会でもニーズはあるのではないかと思います。 機械学会出版物を会員価格で入手できる。 会員サービスではないのかもしれませんが、学会に最も期待するのは論文誌の充実です。日本機械学会の論文誌は基礎研究重視(一般性重視)の傾向が強く、論文誌を読む気が起きにくいです。四半期毎の発行でも良いので、もっと、技術分野ごとに(部門単位くらい)に分けて発行する方が読者にとって面白いものになると思います。 ・講習会と講演会の中間ぐらいの場の提供。実質的な勉強の場、研究討論の場の提供。 ワークショップ風。 ・学会、部門の統合による、学会運営の効率化。労力負荷の低減。 例えば、機械学会熱工学部門が中心となって、伝熱、空調・冷凍、熱物性、等の学会の統合。 機械学会の熱工学部門としての特徴を出して欲しいです。他学会で見た・聞いたような内容ばかりでは面白くありません。 産学連携のための情報収集(どちらの先生がどのような研究をされているか等) 今のようなダイジェスト(トピックの紹介)だけでなく、昔のような読み応えのある(ある意味、サラリーマンでは歯が立たない)論文も読みたい。 学会誌等で企業(社会)が大学に求めるものは何かという情報(座談会や討論のような形態でもよい)。研究姿勢に対する要望と人材育成(教育)に対する要望について率直な意見を知りたい。様々な意見があると思うので、今後を見据え、何回もこのような意見交換の場を作ることとその内容を公表してもらいたい。以上が学会に希望することです。 以上 |