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熱工学コンファレンス2011開催報告

実行委員会委員長
中山 顕(静岡大学)

 今年度の熱工学コンファレンスは,静岡大学浜松キャンパスで平成23年10月29日(土)と30日(日)の2日間にわたり開催されました.おかげさまで,参加者総数は370名強と,予想を上回るご参加を頂き,盛会のうちに終えることができました.いろいろと至らない点も多々あったかと思いますが,無事に終了できたことをたいへんにうれしく思います.まずは皆様に心よりお礼を申し上げます.
 「東海地区の担当となる熱工学コンファレンスを豊橋か浜松で開催してほしい」とのお話を,確か,京大の吉田先生から受け,動顛しつつ,豊橋技科大の北村先生にご相談申し上げました.大学へのアクセス等の利便性からして,浜松で開催することとし,東海地区から強力なメンバーをリストアップし,実行委員会を立ち上げることになりました.その後,北村先生とコンファレンスの全体像を確認しながら,平成22年5月に,第1回実行委員会を開催し,静大の桑原先生が幹事の下,準備を開始いたしました.
 前年度の熱工学コンファレンスの担当の長岡技科大の青木先生と赤堀先生には,頻繁にご相談にのって頂きました.青木先生のお人柄に甘えて,どうでも良いような些細な事までお電話で何度もお聞きしましたが,青木先生は,いつも嫌な素振りも見せずに根気よく私に付き合って下さいました.また赤堀先生には,コンファレンス開催に至るまでの一連の準備資料を送って頂くなど実務の詳細に至るまで情報を提供して頂きました.桑原幹事ともども,前年度の担当が長岡技科大であったことを幸運に思っております.
 コンファレンス初日の朝より多くの方が参加され,両日を通して,いずれの会場においても活発な意見交換が行われました.初日の午後には「部門表彰式」に引き続き,静岡大学名誉教授・本多隆成先生をお迎えし,特別講演「徳川家康と浜松」を開催いたしました.武田軍の侵攻ルートやその軍事行動の目的に関する真相を,説得力のある資料に基づき平易にお話し頂き,皆様からもたいへん好評でした.その後の懇親会には約140名の大勢の皆様に参加頂きました.荒木信幸静岡理工科大学長の歓迎の挨拶に続く高田部門長の乾杯に始まり,富村次回コンファレンス実行委員長の中締めの挨拶まで,楽しい時をお過ごし頂けたかと思います.
 実行委員会の各委員にはオーガナイズドセッションの編成をはじめ,長期にわたり多大な負担を掛けました.また,機械学会熱工学部門担当の大通さんには,準備を進める過程で逐次ご指示を頂きました.受付の配置の最適化など会場設営作業の一連の指示を頂く中で,そのプロフェッショナリズムには敬服いたしました.会期中は,佐野君はじめ静大の熱流体関連研究室のアルバイトの学生諸君を,頼もしくも誇らしくも感じるなど,一教師としても久しぶりに新鮮な体験をさせて頂きました.皆様には心からお礼を申し上げます.

本多静岡大学名誉教授の特別講演 荒木静岡理工科大学長の歓迎の挨拶
高田部門長の乾杯の音頭 富村先生の次回コンファレンスの案内
ホテル・クラウンパレス浜松での懇親会