部門賞・一般表彰贈呈式 |
第87期(2009年度)熱工学部門賞・部門一般表彰贈呈式 |
受賞者一覧 (敬称略) |
熱工学部門賞
功績賞 | (永年功績賞) | 増岡 隆士 | (九州大学名誉教授) |
前田 昌信 | (慶應義塾大学名誉教授) | ||
功績賞 | (国際功績賞) | Ping Cheng | (上海交通大学教授) |
功績賞 | (研究功績賞) | 岡崎 健 | (東京工業大学教授) |
西尾 茂文 | (東京大学教授) | ||
業績賞 | 高田 保之 | (九州大学教授) |
部門一般表彰
貢献表彰 | 富村 寿夫 | (熊本大学教授) | |
鹿園 直毅 | (東京大学教授) |
講演論文表彰 | |
<熱工学コンファレンス> | |
・「高圧下変動速度場における液滴燃焼速度定数増大のメカニズムについて」 | |
Mehdi Jangi(Ghent University),大上泰寛(東北大学),小林秀昭(東北大学) |
若手優秀講演フェロー賞
・「高周波液中プラズマの放電特性」 | |
影浦 正直 (愛媛大学) | |
・「温度分布制御型マイクロフローリアクタにおけるDME の多段酸化反応」 | |
押部 洋 (東北大学) | |
・「レーザー誘起表面波法を用いた粘性率測定マイクロチップの開発 (第三報 液面‐センサー間距離制御機構を用いた揮発性溶液の測定)」 | |
阿部 広 (慶應義塾大学) | |
・「潜熱マイクロカプセルスラリーの曲管内熱伝達に及ぼす諸因子の効果」 | |
市川 和希 (岡山大学) | |
・「高温面上の液滴衝突時の急速蒸気生成過程」 | |
西田 拓弥 (佐賀大学) |
熱工学部門賞
功績賞(永年功績賞)
増岡 隆士 氏贈賞理由: |
永年にわたり国内外の熱工学,とりわけ多孔質層における対流と熱伝達などの分野における発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1964 | 九州工業大学工学部機械工学科卒業 |
1969 | 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程修了 |
1969 | 九州工業大学講師 |
1970 | 九州工業大学助教授 |
1982 | 九州工業大学教授 |
1998 | 九州大学教授 |
2005 | 九州大学定年退職 |
2005 | 九州大学名誉教授 |
2006 | 北九州市立大学特任教授(2009まで) |
功績賞(永年功績賞)
前田 昌信 氏贈賞理由: |
永年にわたり国内外の熱工学,とりわけ熱流体・混相流におけるレーザー応用熱流体計測などの分野における発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1960 | 慶應義塾大学工学部機械工学科卒業 |
1962 | 慶應義塾大学大学院機械工学専攻科修士過程終了 |
1963 | 慶應義塾大学大学院機械工学専攻科博士過程入学 |
1963-65 | ドイツ大学交換奉仕会(DAAD)給費留学生としてRWTH Aachen大学空気力学研究所留学 |
1966 | 慶應義塾大学工学部機械工学科助手 |
1970 | 慶應義塾大学工学博士 |
1971 | 慶應義塾大学工学部機械工学科専任講師 |
1976 | 慶應義塾大学工学部機械工学科助教授 |
1983 | 慶應義塾大学工学部機械工学科教授 慶應義塾大学理工学部機械工学科に組織変更 教授 |
1996 | 慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科教授 |
2003 | 慶應義塾大学退職 |
現 | 慶應義塾大学理工学部名誉教授 |
功績賞(国際功績賞)
Ping Cheng 氏贈賞理由: |
国内外の熱工学,とりわけ多孔質体伝熱,高速流体輻射,圧縮性粘性振動流,フラクタル伝熱解析,マイクロチャネルなどの分野における研究者の交流に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1965 | Stanford Unversity, Aeronautics and Astronautics 専攻博士課程修了 |
1965 | New York University講師 |
1970 | University of Hawaii助教授 |
1974 | University of Hawaii教授 |
1988 | Hong Kong University of Science and Technology主任教授 熱システムセンター長 |
2003 | Shanghai Jiaotong University教授,Microfluidics & Thermal Controlセンター長 |
功績賞(研究功績賞)
岡崎 健 氏贈賞理由: |
国内外の熱工学,とりわけ地球環境ならびにエネルギー資源に関する応用分野における発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1978 | 東京工業大学大学院理工学研究科 機械物理工学専攻博士課程修了 |
1978 | 豊橋技術科学大学助手 |
1980 | 豊橋技術科学大学講師 |
1984 | 豊橋技術科学大学助教授 |
1992 | 東京工業大学教授 |
2007 | 東京工業大学大学院理工学研究科 工学系長・工学部長 |
功績賞(研究功績賞)
西尾 茂文 氏贈賞理由: |
国内外の熱工学,とりわけ沸騰伝熱,熱管理,エネルギーなどの分野における発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1977 | 東京大学工学系研究科博士課程修了 |
1977 | 東京大学生産技術研究所講師 |
1978 | 東京大学生産技術研究所助教授 |
1995 | 東京大学生産技術研究所教授 |
2002 | 東京大学生産技術研究所長 |
2005 | 東京大学 理事 副学長 |
2009 | 東京大学生産技術研究所教授 |
業績賞
高田 保之 氏贈賞理由: |
熱工学,とりわけ沸騰伝熱,熱物性,水素エネルギーなどの分野における研究業績が顕著である. |
略歴: | |
1979 | 九州大学工学部応用原子核工学科卒業 |
1984 | 九州大学大学院総合理工学研究科エネルギー変換工学博士課程修了,工学博士 |
1984 | 九州大学講師 |
1986 | 九州大学助教授 |
2003 | 九州大学教授 |
部門一般表彰
貢献表彰
富村 寿夫 氏(熊本大学)贈賞理由: |
熱工学,とりわけ接触熱抵抗,熱流体シミュレーションなどの分野での研究への貢献,ならびに熱工学部門活動に対する貢献が顕著である. |
贈賞理由: |
熱工学,とりわけ熱・エネルギー機器,先端エネルギーシステムなどの分野での研究への貢献,ならびに熱工学部門活動に対する貢献が顕著である. |
講演論文表彰
論文題目: | 「高圧下変動速度場における液滴燃焼速度定数増大のメカニズムについて」 |
Mehdi Jangi(Ghent Univ.),大上泰寛(東北大学),小林秀昭(東北大学) |
Mehdi Jangi 氏 |
大上 泰寛 氏 |
小林 秀昭 氏 |
贈賞理由: |
本論文は,乱流噴霧燃焼で顕在化する高圧下変動速度場における液滴の燃焼速度が増大するメカニズムに関するもので,その研究アプローチは萌芽性が高く,この分野の進展に重要な貢献をするものと考えられる. |
若手優秀講演フェロー賞
論文題目: | 「高周波液中プラズマの放電特性」 |
影浦 正直 氏(愛媛大学) |
贈賞理由: |
本講演は,液中において高周波を印加することで発生するプラズマ放電の特性に関する研究として,その内容が優れていると同時に,発表方法に創意工夫がみられ,質疑に対する応答も的確であった.講演者の能力と努力は敬意に値するものであり,今後の活躍に期待が持てる. |
論文題目: | 「温度分布制御型マイクロフローリアクタにおけるDME の多段酸化反応」 |
押部 洋 氏(東北大学) |
贈賞理由: |
本講演は,マイクロリアクタにおける化学反応過程の研究として,その内容が優れていると同時に,発表方法に創意工夫がみられ,質疑に対する応答も的確であった.講演者の能力と努力は敬意に値するものであり,今後の活躍に期待が持てる. |
論文題目: | 「レーザー誘起表面波法を用いた粘性率測定マイクロチップの開発 (第三報 液面‐センサー間距離制御機構を用いた揮発性溶液の測定)」 |
阿部 広 氏(慶應義塾大学) |
贈賞理由: |
本講演は,レーザー誘起表面波法を用いた熱・流体物性測定の研究として,その内容が優れていると同時に,発表方法に創意工夫がみられ,質疑に対する応答も的確であった.講演者の能力と努力は敬意に値するものであり,今後の活躍に期待が持てる. |
論文題目: | 「潜熱マイクロカプセルスラリーの曲管内熱伝達に及ぼす諸因子の効果」 |
市川 和希 氏(岡山大学) |
贈賞理由: |
本講演は,相変化を含む曲管内熱伝達の研究として,その内容が優れていると同時に,発表方法に創意工夫がみられ,質疑に対する応答も的確であった.講演者の能力と努力は敬意に値するものであり,今後の活躍に期待が持てる. |
論文題目: | 「高温面上の液滴衝突時の急速蒸気生成過程」 |
西田 拓弥 氏(佐賀大学) |
贈賞理由: |
本講演は,沸騰伝熱が関わる高速度の相変化の研究として,その内容が優れていると同時に,発表方法に創意工夫がみられ,質疑に対する応答も的確であった.講演者の能力と努力は敬意に値するものであり,今後の活躍に期待が持てる. |