報告
2010年度年次大会熱工学部門報告


2010年度年次大会熱工学部門実行委員会
委員長 辻 俊博(名古屋工業大学)


 日本機械学会2010年度年次大会が9月5日~8日に亘り、名古屋工業大学で開催されました。当部門では、年次大会熱工学部門委員会を、幹事として飯田雄章(名工大)、委員として、田川正人(名工大)、廣田真史(三重大)、鹿園直毅(東京大)、保浦知也(名工大)の計6名で構成し、企画・運営にあたりました。

 熱工学部門のオーガナイズドセッションとしては、計算力学部門、材料力学部門との共同企画によるJ0601「電子情報機器、電子デバイスの強度・信頼性評価と熱制御」(セッション数:5、講演数:27)、流体工学部門、計算力学部門との共同企画によるT0501「マイクロ・ナノスケールの熱流体現象」(セッション数:5、講演数:30)、バイオエンジニアリング部門 流体工学部門との共同企画によるJ0202「バイオ・熱物質移動」(セッション数:2、講演数:14)、動力エネルギーシステム部門 熱工学部門 流体工学部門 材料力学部門との共同企画によるJ0802「燃料電池」(セッション数:4、講演数:21)、動力エネルギーシステム部門 エンジンシステム部門との共同企画によるJ0801「エンジン、動力システムにおける燃焼技術」(セッション数:4、講演数:19)の5つセッションで計112件の講演発表があり、多数の参加者を得て、全般に盛況で活発な討論が行われました。

 熱工学部門企画の一般セッションG0600では、伝熱関連(セッション数:5、講演数26)、燃焼関連(セッション数:2、講演数:10)およびプラズマ・熱現象関連(セッション数:1、講演数:6)が開催され、計42件の研究成果が発表されました。また、熱工学部門企画のワークショップW0601「沸騰伝熱についての徹底討論VIII」では3件の発表があり、いずれも熱心な研究討論が繰り広げられました。

 名古屋工業大学は交通の便はよいのですが、単科大学のため、教室等に余裕がないこともあって、全体のプログラム編成にはかなり苦労を要しました。そのため、休憩時間の確保や講演室の移動などについてご参加頂いた皆様にはご不便をお掛けしたかも分かりません。ご容赦ください。

 部門同好会は、9月6日の夕刻より、昨年度と同じく熱工学、計算力学、材料力学、流体工学部門の4部門合同で、名古屋工業大学に程近い名古屋ビール園浩養園において開催されました。当初の予想を超えて会場に入りきれないほどの参加者を迎え、各部門間の情報交換を行い、大変な盛況で有意義な会になりました。。

 本年度の年次大会も滞りなく終了し、ご参加頂きました皆様、および企画・運営にご協力を賜りました委員の方には、大変感謝申し上げます。2011年度の年次大会は東京工業大学で開催される予定となっていますが、さらに多くの皆様にご参加頂き、研究発表を通じての情報交換と交流を深めて頂きますよう祈念いたします。