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編集後記
TED Newsletter No. 60の編集を終えて

 60 号のTED Plaza では私が自動車関連企業出身という関係から、製品開発という観点から2つのトピックスについて寄稿して頂きました。1 つ目は今正に商品開発に携わっている企業内研究者として高橋氏と後閑氏の空冷エンジン、もう一つは大学という外からの貢献を計られている群馬大学石間先生の加熱多孔板周り流れの研究です。お忙しい中、執筆を快く引き受け下さった三人の方々にはこの場を借りて御礼申し上げます.また今回発表された大型空冷二輪車が商業的にも成功されることをお祈りいたします。

 今現在大学に所属している立場から見させて頂くと,それぞれの所属規模の違いのみならず、研究に関わる全てを自ら意思決定出来るかわりに,学生や研究員等の人材確保から資金調達までも全て自ら行う必要がある大学研究者の立場、研究目的や期間も自らの意思決定が困難なかわりに人材や資金は潤沢に貸与される企業内研究者の立場、この両者の違いを感じざるを得ませんでした。今回のTED の記事も必要な研究機材・人材・資金等そういった技術とは別の観点でご覧頂くのも面白いかと思います。

 最後にこのような学会での部門誌での編集に参加する機会を与えてくださった機械学会熱工学部門の皆様と四十路ながら研究者としては未熟な私に助言をして下さった委員長をはじめ広報委員会の方々へこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

(編集担当委員:高藤・長山,文責:高藤)





●第87期広報委員会

委員長: 二宮 尚     (宇都宮大学)
幹 事: 川口 達也   (東京工業大学)
委 員: 元祐 昌廣   (東京理科大学)
菊川 豪太   (東北大学)
横森 剛     (慶應義塾大学)
後藤田 浩   (立命館大学)
高藤 圭一郎 (西日本工業大学)
長山 暁子   (九州工業大学)

著作権:2010 社団法人 日本機械学会 熱工学部門