部門賞・一般表彰贈呈式 |
第86期(2008年度)熱工学部門賞・部門一般表彰贈呈式 |
受賞者一覧 (敬称略) |
熱工学部門賞
功績賞 | (永年功績賞) | 吉田 駿 | (九州大学名誉教授) |
熊田 雅弥 | (岐阜大学名誉教授) | ||
功績賞 | (国際功績賞) | 工藤 一彦 | (北海道大学名誉教授) |
功績賞 | (研究功績賞) | 門出 政則 | (佐賀大学教授) |
功績賞 | (技術功績賞) | 中込 秀樹 | (千葉大学教授) |
業績賞 | 平井 秀一郎 | (東京工業大学教授) |
部門一般表彰
貢献表彰 | 二宮 尚 | (宇都宮大学准教授) | |
鈴木 雄二 | (東京大学准教授) |
講演論文表彰 | |
<年次大会> | |
・「Ar-Pt(111)系を用いた分子線散乱実験及び適応係数測定の分子動力学解析」 | |
山口 浩樹 (名古屋大学),塙 常男 (名古屋大学),森 英男 (九州大学), 新美 智秀 (名古屋大学 | |
・「SAM-溶媒界面における界面熱抵抗特性の分子論的研究」 | |
菊川 豪太 (東北大学),小原 拓 (東北大学),川口 暢 (デンソー),鳥越 栄一 (デンソー), 萩原 康正 (デンソー),松本 洋一郎 (東京大学) | |
< K-J 熱流体国際会議> | |
・“A Mass Transfer Model for Flow Architecture of the Lung (Why do we have a bronchial tree with 23 levels of bifurcation?) ” | |
中山 顕 (静岡大学),桑原 不二朗 (静岡大学),佐野 吉彦 (静岡大学) | |
・“Zone folding effects of heat conduction in nano-porous silicon” | |
永井 大資 (九州工業大学),大谷 直弘 (九州工業大学),城戸 陽平 (九州工業大学), 宮崎 康次 (九州工業大学),塚本 寛 (北九州工業高等専門学校) |
若手優秀講演フェロー賞
・“Scattering Process of Monatomic Molecular Beam on Vertically Aligned
Single-Walled Carbon Nanotubes” | |
原田 裕士 (東京大学) | |
・“Development of Micro Superheated-Steam Generator” | |
飯尾 剛範 (関西大学) |
熱工学部門賞
功績賞(永年功績賞)
吉田 駿 氏贈賞理由: |
熱工学,とりわけ管内沸騰熱伝達,高性能ボイラ蒸発管やヒートポンプ開発などの分野において,永年にわたり熱工学の発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1962 | 九州大学工学部機械工学科卒 |
1967 | 九州大学大学院博士課程修了 |
1967 | 九州大学工学部講師 |
1968 | 九州大学工学部助教授 |
1979 | 九州大学工学部教授 |
現 | 九州大学名誉教授 |
功績賞(永年功績賞)
熊田 雅弥 氏贈賞理由: |
熱工学,とりわけ強制対流伝熱,熱流体に関する計測などの分野において,永年にわたり国内外の熱工学の発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1966 | 岐阜大学工学部機械学科卒 |
1966 | 岐阜大学工学部助手 |
1975 | 岐阜大学工学部助教授 |
1990 | 岐阜大学工学部教授 |
1999 | 岐阜大学工学部長 |
現 | 岐阜大学名誉教授 |
功績賞(国際功績賞)
工藤 一彦 氏贈賞理由: |
熱工学,とりわけ輻射伝熱,対流伝熱の分野での基礎および応用研究などの分野において,国内外の熱工学研究者の交流に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1970 | 東京大学工学系研究科舶用機械工学修士課程修了 |
1979 | 工学博士(東京大学) |
1979 | (株)日立製作所エネルギー研究所 主任研究員 |
1981 | 北海道大学工学部機械工学科助教授 |
1994 | 北海道大学工学部教授 |
現 | 北海道大学名誉教授 |
功績賞(研究功績賞)
門出 政則 氏贈賞理由: |
熱工学,とりわけ沸騰熱伝達・限界熱流束,熱物性の計測法などの分野において,国内外の熱工学研究の発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1976 | 東京大学工学系研究科 舶用機械工学博士課程修了 |
1976 | 佐賀大学講師 |
1978 | 佐賀大学助教授 |
1988 | 佐賀大学教授 |
功績賞(技術功績賞)
中込 秀樹 氏贈賞理由: |
熱工学,とりわけ冷熱技術,超伝導・極低温技術,再生可能エネルギー利用などの分野において,国内外の熱工学技術の発展に貢献した功績が顕著である. |
略歴: | |
1979 | 東京大学工学系研究科機械工学専攻博士課程修了 |
1979 | 東京芝浦電気株式会社 |
1995 | 東京工業大学大学院総合理工学研究科客員教授(東芝在職中) |
2004 | 千葉大学工学部都市環境システム学科教授 |
業績賞
平井 秀一郎 氏贈賞理由: |
熱工学,とりわけ二酸化炭素の海洋・地中隔離技術,核磁気共鳴を用いた物質輸送の計測などの分野において,熱工学分野における研究業績が顕著である. |
略歴: | |
1984 | 大阪大学大学院工学研究科産業機械工学修士課程修了 |
1984 | 大阪大学助手 |
1993 | 東京工業大学助教授 |
1998 | 東京工業大学教授 |
部門一般表彰
貢献表彰
二宮 尚 氏(宇都宮大学)贈賞理由: |
熱工学,とりわけ熱流体計測などの分野での研究への貢献,ならびに熱工学部門活動に対する貢献が顕著である. |
贈賞理由: |
熱工学,とりわけMEMSや乱流などの分野での研究への貢献,ならびに熱工学部門活動に対する貢献が顕著である. |
講演論文表彰
論文題目: | 「Ar-Pt(111)系を用いた分子線散乱実験及び適応係数測定の分子動力学解析」 |
山口浩樹(名古屋大学),塙常男(名古屋大学),森英男(九州大学), 新美智秀(名古屋大学) |
山口氏 |
塙氏 |
森氏 |
新美氏 |
贈賞理由: |
本論文は,気体分子と固体表面との相互作用,特にその適応係数に関して,分子線実験ならびに分子動力学解析の両面から詳細に検討したもので、その研究アプローチは萌芽性が高く,この分野の進展に重要な貢献をするものと考えられる. |
論文題目: | 「SAM-溶媒界面における界面熱抵抗特性の分子論的研究」 |
菊川豪太(東北大学),小原拓(東北大学),川口暢((株)デンソー),
鳥越栄一((株)デンソー),萩原康正((株)デンソー),松本洋一郎(東京大学) |
菊川氏 |
小原氏 |
川口氏 |
鳥越氏 |
萩原氏 |
松本氏 |
贈賞理由: |
本論文は、固液界面に存在する熱抵抗を自己組織化膜を用いる事で低減可能である事実を示すとともに,その低減の分子スケールのメカニズムを明らかにしたものであり,萌芽性が高く,この分野の進展に重要な貢献をするものと考えられる. |
論文題目: | “A Mass Transfer Model for Flow Architecture of the Lung (Why do we have a bronchial tree with 23 levels of bifurcation?)” |
中山顕(静岡大学),桑原不二朗(静岡大学),佐野吉彦(静岡大学) |
中山氏 |
桑原氏 |
佐野氏 |
贈賞理由: |
本研究による,肺中酸素輸送のモデル化は呼吸機構を説明するだけでなく,人工血管や人工肺の設計にも有効となる可能性を示しており,萌芽性が高く,この分野の進展に重要な貢献をするものと考えられる. |
論文題目: | “Zone folding effects of heat conduction in nano-porous silicon” |
永井大資(九州工業大学),大谷直弘(九州工業大学),城戸陽平(九州工業大学), 宮崎康次(九州工業大学),塚本寛(北九州工業高等専門学校) |
永井氏 |
大谷氏 |
城戸氏 |
宮崎氏 |
塚本氏 |
贈賞理由: |
本研究は,ナノポーラスシリコンにおける熱伝導率低下について分子動力学解析によって検討し,ナノホールがフォノングループ速度の低下をまねくことが原因であるとの見解を示したものであり,この分野の進展に重要な貢献をするものと考えられる. |
若手優秀講演フェロー賞
論文題目: | “Development of Micro Superheated-Steam Generator” |
飯尾 剛範 氏(関西大学) |
贈賞理由: |
本講演は,超小型過熱蒸気発生器の開発研究として,その内容が優れていると同時に,発表方法に創意工夫がみられ,質疑に対する応答も的確であった.講演者の能力と努力は敬意に値するものであり,今後の活躍に期待が持てる. |
論文題目: | “Scattering Process of Monatomic Molecular Beam on Vertically Aligned Single-Walled Carbon Nanotubes” |
原田 裕士 氏(東京大学) |
贈賞理由: |
本講演は,カーボンナノチューブを利用したマイクロ熱交換器の基礎研究として,その内容が優れていると同時に,発表方法に創意工夫がみられ,質疑に対する応答も的確であった.講演者の能力と努力は敬意に値するものであり,今後の活躍に期待が持てる. |