name="IBM:HPB-Input-Mode" content="mode/flm; pagewidth=750; pageheight=1800">日本機械学会2006年度年次大会熱工学部門報告

日本機械学会2006年度年次大会熱工学部門報告

年次大会熱工学部門実行委員会

委員長 井村英昭(熊本大学)
年次大会熱工学部門実行委員会

幹事 鳥居修一(熊本大学)

例年、年次大会は熱工学部門の活動の中で、春の日本伝熱シンポジウムと秋の熱工学コンファレンスとの間にあり、両者の注目度に比べればやや落ちるために、如何にして投稿論文を増加し、活性化するかが課題でありました。本年度は3つのテーマ(人材育成、エネルギー、バイオ医療)が掲げられ、それぞれに特別テーマ講演が企画されました。「エネルギー」については、「わが国のエネルギー環境政策の今後」と題した講演が用意されました。それに関連した特別テーマ講演企画も準備され、「分散型エネルギー供給の現状と今後の展望」がワークショップ形式で開催されました。更に、「輸送現象に及ぼす表面・界面効果」のワークショップ及び1件の部門合同及び4件の単独オーガナイズドセッションがオーガナイザーのご尽力で企画されました。また、一般講演にも、45件の講演申し込みがあり、熱工学部門関連会場を3室使用して実施致しました。本年度に企画された3つの特別テーマ講演はいずれも盛況で、会場に入りきれない参加者は別室でモニターを見ながら聴講できるように配慮されました。また特別テーマ講演関連企画をはじめとするワークショップ、オーガナイズドセッションおよび一般講演も質疑応答が活発で充実した内容であったと思います。

 大会初日19日()には、夕方から熱工学部門関連会場の一室で恒例の熱工学部門賞・部門一般表彰の贈呈式が行われ、熱工学部門賞功績賞5名、業績賞1名、部門一般表彰として貢献表彰3名、講演論文表彰1件、フェロー賞3件の表彰が行われました。例年と同様、参加者の大半が表彰を受ける方々と部門の担当者で占められていたことは、今後改善の余地があると思われます。その後、引き続き部門同好会を行うために会場を移動して頂きました。

今年度の部門同好会は、熱工学部門、流体工学部門、計算力学部門、生産システム部門、生産加工・工作機械部門、設計工学・システム部門の合計6部門合同で夕刻から学内(生協食堂)で開催されました。まず、年次大会熱工学部門実行委員会委員長による挨拶と乾杯でスタートしました。各部門長の挨拶は会場を盛り上げ、終始和やかなムードで会は進みました。各部門関係者と連携しながら参加人数を予測し会場設営を行う必要があったので、予定した人数を確保するために、関係部門講演会場で合同部門同好会開催を案内しました。結果的には、予定人数を若干上回わることができ安心しました。合同部門同好会終了前に、次回開催地である関西大学の関係者に次期年次大会の案内をお願いしました。複数の部門が合同で同好会を開催することで、研究領域横断型の情報交換の場となったことは、今後の部門同好会の1つの形態として継続されるのではないかと思われます。

なお、フェロー賞の受賞対象者の特定については、多大の手間を要するため、講演申し込み時に自己申告することを徹底すべきであると思います。また、フェロー賞及び講演論文表彰の評価及び決定方法についても、明確にしておく必要性を感じました。

開催直前に台風が九州に上陸し通過する事態となりましたが、幸いにして大会中は天候に恵まれ、部門の皆様方のご協力で無事に諸企画を実施することができ、大きな混乱もなく終了することが出来ました。これもご協力頂いた皆様のお陰であり、心より感謝申し上げます。来年の関西大学での年次大会では、さらに部門の活性化が達成されることを祈念いたします。

        岡崎部門長の挨拶風景




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