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技術ロードマップ委員会

2020年度活動報告

委員長 大富浩一

当初事業計画

1) 部門ごとの学会ロードマップの作成

(1) 各部門と連携して、部門ごとの骨太のロードマップの議論(全部門を対象)

(2) 従来の部門ロードマップは部門主体で実施、本委員会はこれを支援

2) 機械工学全体としてのロードマップの作成(2050年RM 策定)

(1) “将来社会を支える機械学会が作る技術ロードマップ~2050年の社会像を描いて~”(略称、2050年RM策定)に関し、“2050年のものづくり”を検討

(2) 上記(1)の成果を広報可能な形式で整理

3) 成果の情報発信

(1) 日本機械学会2020年度年次大会でのワークショップ等の開催

(2) ロードマップ活動並びに成果の広報(会誌、シンポジウム等)

 

事業報告(実績)

1.部門と連携した学会ロードマップの作成・維持・更新を行うとともに、機械工学全体としてのロードマップの作成を目的とした“将来社会を支える機械学会が作る技術ロードマップ:2050年の社会像を描いて”(2050RM)の方向づけを行った。

2.年次大会でワークショップ「ものづくりとひとづくりの視点から見た2050年のあるべき姿」を開催した。

3.機械工学全体としてのロードマップの作成にあたって、ロードマップ作成方法・事例に関するセミナ、2050年のものづくり&ひとづくりに関するセミナを(オンラインで)開催し、有益な意見をいただいた。

 

活動報告

A)年次大会でのワークショップ開催

「ものづくりとひとづくりの融合による新たな世界」と題したワークショップを企画、開催した。講演題目、登壇者は下記の通り。

ものづくりの基本となるひとづくり~工学教育視点~:岸本喜久雄

ひととものの関係~デザイン視点~:浦正広

ものづくりとひとづくりを融合する工学~設計視点~:大富浩一

材料がものとひとを変える~材料視点~:山崎美稀

大学におけるものづくりとひとづくり~大学教育視点~:福江高志

 

B)オンラインセミナの開催

①第1回 8月4日(火)開催 開催報告

企業における技術ロードマップの活用事例について話題提供をいただき、日本機械学会および機械工学分野におけるロードマップの活用と今後の展開について議論した。話題提供は下記2件。

講演(1):「オムロンの事業創造プロセスにおける技術ロードマップ活用方法のご紹介」
(オムロン・石橋委員 )
サイニック(SINIC)理論に基づくオムロンの事業創造プロセスと、その中での技術ロードマップの位置づけについて紹介がなされた。社会課題の解決に向けて、フォアキャストとバックキャストの2つの視点を用いて、長期ビジョンの設定から、中期計画ならびに短期計画の策定へと落とし込んでいく点に特徴がみられた。

講演(2):「新事業・新技術創出のための社会潮流ベース技術ロードマップ策定と活用方法のご紹介」
(日立・山崎副委員長 )
社会潮流ベース技術ロードマップ作成プロセスと、その日立製作所内における取り組みが紹介された。全体のプロセスを3つのフェーズに分けて、ワークショップを活用しながら戦略的にロードマップを作成する点が特徴的であった。

②第2回 11月19日(木)開催 資料

委員会メンバより、“ものづくりとひとづくりの視点から見た2050年のあるべき姿”を各自の視点から紹介、参加者より意見をいただいた。

視点1:ものづくりとひとづくりの視点から見た2050年(大富)

視点2:2050年に向けてのものづくり(日立製作所・山崎 )

視点3:2050年に向けてのひとづくり(大阪大学・野間口 )

視点4:ものづくりひとづくりで変わる社会生活(アイポート・森田 )

 

総括

ものづくりとひとづくりをテーマに2050年RM策定の検討を進めた。しかしながら、このテーマが重要なことは理解できるが、実際にロードマップに展開していくことに対しての難しさにも直面した。本テーマは関連する部門にて個別に継続検討いただくことにして、2021年度は各部門がより強調できる新たなテーマを設定したらと考えている。
また、当初、部門独自のホームページを策定して広報力のアップを考えたが、学会経営の状況に鑑みていったん保留とした。

お知らせ 2021/10/28