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ISO・JIS・学会基準委員会

ハーバート振子硬さ試験法

ハーバート振子硬さ試験法
【基準の種類】試験方法
【基準の目的】
≪基準の利用分野≫
金属製品製造業
≪必要性≫
必要性:粉末冶金による金属部品(焼結部品)の巨視的強度を直接的かつ非破壊的に評価・保障することが望まれている.硬さ試験は製品の機械的特性の評価に広く用いられているが,試料の切出しを必要とするため非破壊的に実施することが難しい.焼結部品は溶製部品と比較して硬さにばらつきが生じやすく,焼結部品の局所的な強度(硬さ)のみではなく巨視的強度の評価も望まれている.ハーバート振子式硬さ試験を用いれば,製品から試料を切出さず非破壊的に測定することが可能である.試料と接触する圧子の面積が,金属製品の適用されてきた既存の硬さ試験と比較して大きく巨視的な強度を評価することも容易である.
≪即時性≫
ガソリン車,ハイブリッド車および電気自動車のいずれのパワートレインにおいても,複雑形状の部品が必要になっており,高強度化も同時に求められている.このような背景から,ニア・ネットシェイプが容易な焼結製品の需要が高まっている.焼結部品の強度を高めるために,焼結部品に対する浸炭などの熱処理の需要も高まっている.これに伴い,ボイドを多く含む不均質かつ複雑形状な部品の高品質保証に関して自動車業界からの強い要求がある.当該硬さ試験方法による品質保証技術はこの要求に応え得る物であり,今後の自動車部品の品質保証に大いに資するものである.
≪発展性≫
焼結部品は自動車,農業用機械,家電製品およびOA機器などで必
要となる複雑形状部品として用いられている.前項で述べた通り,
いずれの分野においても高機能化・小型化を推進していくと複雑
形状の部品が必要となる.本技術の潜在的なターゲットユーザー
はこれらの機器の部品製造産業である.
≪適用範囲・対象≫
この基準は,試験対象上で2次元的に揺動することが可能な精密振子を用いた,金属のハーバート硬さ試験方法について規定する.

【原案作成委員会】

≪委員会メンバー≫

伊澤  悟 (小山工業高等専門学校)
大木 基史 (新潟大学)
鏑木 哲志 (群馬産業技術センター)
黒瀬 雅詞 (群馬工業高等専門学校)
鈴木 良祐 (群馬大学)
松田 健次 (九州工業大学)
松原 勝昭 (群馬大学)
山本 正之 (㈱山本科学工具研究社)
山口 篤志 (労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所)

 

≪委員会開催≫

(会合にはオブザーバーとして参加可能です。参加希望の方は、standard@jsme.or.jpまでお知らせください)

準備委員会(2022 年12 月27 日(火) 11:00~11:45)

第1回(2023年7月11日(火) 11:45~13:30)

第2回(2023年11月8日(水) 13:30~14:30)

第3回(2024年7月24日(火) 16:00~17:00)

第4回(2024年11月27日(水) 11:00~〔予定〕)

未分類 2024/10/30