第80期委員長

小松敬治（航空宇宙技術研究所）

ご挨拶

宇宙工学部門は日本機械学会の基礎的な各部門に対し，横断的部門として１３年前に発足いたしました．宇宙工学は幅広い裾野を持ったシステム工学です．ロケットや衛星の設計・試験・製造・運用については，宇宙工学というよりは直接の専門でない人々の仕事の上に成立しています．また，最近起こっているロケットや衛星の不具合原因の多くが機械工学の基本的な部分にかかわっています．宇宙工学の発展のためにはシステム的に考える人と各分野の機械工学の専門家との出会いが不可欠です．宇宙工学部門が宇宙の専門家と機械工学各専門分野の交流の場となれるよう願っております． 　このような背景のもと，宇宙工学部門の活動としては年次大会での企画・講演とは別に，部門の総合講演会であるスペースエンジニアリングコンファレンス，講座として宇宙工学講座，異分野の専門家との出会いを目的とするセミナー（宇宙サロン），学生の創造性を育てるための衛星設計コンテストなどを開催しております． 会員のみなさん　ぜひ宇宙工学部門に登録をされ，部門の活動に参加されることを希望します。