第89,90期委員長

目黒 在(東京都市大学・教授)

ご挨拶

 はじめに、永らく低迷を続ける景気と宇宙予算削減の中、モチベーションを大きく低下させることなく、むしろ科学的探求心と知的好奇心を以って宇宙開発を発展的に継続させている研究者、技術者の皆様方に深く敬意を表します。

宇宙は比較的小さなコミュニティですが、決して〇〇村と言われるような閉鎖的なコミュニティではなく、常に系統的、横断的かつ有機的な連携を模索しおり、様々な技術分野において、幅広い研究、開発活動を発展的に継続しております。

また、最近の金環日食などの天文ショーや”はやぶさ”の帰還のようなドラマティックな物語など、若い世代に夢や希望を与えるいう重要な役割も担っており、宇宙への夢を抱く、学生、若手研究者のモチベーション向上、育成のための教育的な活動を行っています。

このような現状において、日本機械学会宇宙工学部門は如何なるポリシーを以ってこれまでの活動をさらに発展的に継続するか、議論を重ねております。 部門委員の皆様のお力添えを得て、先ずは、日本航空宇宙学会や機械学会の各部門と幅広く連携を強め、裾野をより大きく拡げていきたいと思います。今後とも会員の皆様のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。