第97期,98期 宇宙工学部門長からのメッセージ
第97,98期委員長
田中 宏明(防衛大学校・教授)
ご挨拶
宇宙開発は政府主導から民間主導に移りつつあり、日本でもその兆しを見せつつあります。新しい宇宙ビジネスの発展が期待されるなか、それを支える宇宙工学・宇宙技術の役割もより大きいものとなります。新しい宇宙利用が進められる際、それを支える宇宙工学・技術も、従来の知識・経験を基盤としながら、新しい発想が必要になります。また、これまで宇宙開発に関わりのなかった多くの方々が、宇宙利用に進出してくるなか、それらの方々と宇宙技術を結ぶ役割も重要となります。宇宙工学部門がそのような役割の一旦を担えるよう、活動していけたらと思います。
また近年、宇宙利用の発展への期待から、宇宙工学を学べる大学等が増えております。本部門では、宇宙への夢を抱く学生や若手研究者の育成にむけた活動にも取り組んでおり、さらなる活動の充実のために、今年度から若手に向けた新しい企画を実施予定です。
宇宙工学は、様々な工学技術を統合して活用する横断的な性質を持っております。工学の諸分野を繋ぐ横糸として、日本機械学会の各部門や日本航空宇宙学会等の諸学会との連携を強め、部門の裾野をより大きく拡げていきたいと思います。本部門は小さな部門ではありますが、小回り良さを生かした活動をしていきたいと思いますので、今後とも会員の皆様のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。