宇宙工学部門
2018年度部門賞・一般表彰等受賞者の紹介

[一般表彰受賞者]
スペースフロンティア
HTV搭載小型回収カプセル開発チーム
(代表 田邊 宏太 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門HTV技術センター)
本チームは,大気圏突入時の高温に耐え,揚力飛行を行い,宇宙実験試料を所定の温度
に保ちつつ国際宇宙ステーション(ISS)から地上に回収する技術を実証されました.以上
の業績について部門委員会で協議を行い,日本機械学会宇宙工学部門 一般表彰スペース
フロンティア賞にふさわしいとの結論に至った.
超小型衛星打上げ機(SS-520-5号機)開発チーム
(代表 羽生 宏人 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
本チームは,数々の困難を乗り越えて世界最小の人工衛星打上げ機となる3段式固体燃
料ロケット(SS-520-5号機)を開発され,実際に人工衛星を軌道に投入することに成功さ
れました.同ロケットには日本の先端技術,民生技術が実装されており,我が国の今後の
宇宙産業振興に多大な影響を与えました.以上の業績について部門委員会で協議を行い,
日本機械学会宇宙工学部門 一般表彰スペースフロンティア賞にふさわしいとの結論に至
った.
芝浦工業大学(村中優里子 齊藤真衣 佐々木航平 金子綾乃 小松龍世)
本チームは,第26回衛星設計コンテストにおいて,「月面探査ローバ -SeW-」により,
面で移動するという今までに無いアイデア,レゴリスを掻いて移動するためにグラウザを
付けた点,少ないモータで走行できる点が高く評価され,「アイデア大賞」,「最優秀模型
賞」の優秀な成績をおさめ,一般表彰スペースフロンティアに値すると判断した。

優秀学生講演賞
天本拓哉(鳥取大学)
2018年度スペース・エンジニアリング・カンファレンス(SEC’18)における講演におい
て,研究テーマの有益性と重要性に関する評価が特に高かった.また,発表者の研究内容
に対する貢献度や理解度も高く,発表や質疑応答においても内容をよく理解している様子
が伺えた.以上の理由から,運営委員会で協議を行い,日本機械学会宇宙工学部門優秀学
生講演賞にふさわしいとの結論に至った.

[日本機械学会若手優秀講演フェロー賞受賞者]
菊谷侑平(東京工業大学)
審査を行った評価項目のうち,研究における貢献度。理解度において評価が高く,また質
疑応答においても的確に回答できており,研究への深い理解が示された。さらに,研究の内
容についても新規性および有益性を有すると認められる。これらの理由から,菊谷侑平氏を
「日本機械学会若手優秀講演フェロー賞」の受賞者として選出する.