2010年度 宇宙工学部門賞・一般表彰等受賞者
宇宙工学部門
2010年度部門賞と一般表彰の受賞者の紹介
宇宙工学部門の2010年度部門賞と一般表彰スペースフロンティアの受賞者が決定し,表彰式が行われました.2010年11月20日に開催されました第18回衛星設計コンテスト最終審査会,並びに,2011年1月27日に開催されました第19回スペース・エンジニアリング・コンファレンスにおいて受賞者の紹介と表彰状の授与が行われました.以下に受賞者の方々を紹介します.
[部門賞受賞者]
功績賞 上野 誠也 (横浜国立大学)
上野氏は,第85・86期の宇宙工学部門部門長を務め,同部門の発展・活性化に寄与するだけでなく,最適制御理論等の分野を通じて,日本の宇宙工学の発展に貢献した.以上の業績について部門委員会で協議を行い,功績賞にふさわしいとの結論に至った.
宇宙賞 川口 淳一郎(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)
川口氏は,世界初の小惑星帰還宇宙機「はやぶさ」やソーラー電力セイル実証機「IKAROS」等の成果を通じて,日本の宇宙工学の発展に貢献した.以上の業績について部門委員会で協議を行い,宇宙賞にふさわしいとの結論に至った.
[一般表彰受賞者]
スペースフロンティア(スペース・エンジニアリング・コンファレンス)
はやぶさサンプル採取機構開発チーム(代表 藤原 顯 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)
本チームは,世界初の小惑星サンプルリターン探査のためのサンプル採取機構の開発および宇宙実証を行い,はやぶさプロジェクトの成果につなげ,日本の宇宙工学の発展に貢献した.以上の業績について部門委員会で協議を行い,一般表彰スペースフロンティアにふさわしいとの結論に至った.
IKAROS開発チーム(代表 森 治 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)
本チームは,世界初のソーラーセイル技術のための大型膜面材料・展開機構の開発および光圧航法の宇宙実証を行い,IKAROSプロジェクトの成果につなげ,日本の宇宙工学の発展に貢献した.以上の業績について部門委員会で協議を行い,一般表彰スペースフロンティアにふさわしいとの結論に至った.
「スペースフロンティア(衛星設計コンテスト)
微生物観察衛星~Teikyo Sat~宇宙システム研究会(代表 南茂 司 帝京大学)
本チームは,第18回衛星設計コンテストにおいて,微小重力と宇宙放射線が粘菌の成長にどのような影響を及ぼすかという観点から基本設計を行い,優秀な成績をおさめた.以上の業績について部門委員会で協議を行い,一般表彰スペースフロンティアにふさわしいとの結論に至った.