2013年度 宇宙工学部門賞・一般表彰等受賞者
宇宙工学部門
2013年度部門賞と一般表彰の受賞者の紹介
宇宙工学部門の2013年度部門賞と一般表彰スペースフロンティアの受賞者が決定し,表彰式が行われました.2013年11月9日に開催されました第21回衛星設計コンテスト最終審査会,並びに,2014年3月28日に開催されました宇宙工学部門2013年度部門賞・一般表彰 記念講演会において受賞者の紹介と表彰状の授与が行われました.以下に受賞者の方々を紹介します.
[部門賞受賞者]
功績賞
松永三郎(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)
松永氏は,第87・88期の宇宙工学部門部門長を務め,同部門の発展・活性化に寄与するだけでなく,小型衛星に関する先駆的な研究や,開発等を通じて,長年にわたり日本の宇宙工学の発展に貢献するとともに,大学における小型学生衛星開発を通して宇宙工学分野における若手育成への貢献も大きい.以上の業績について部門委員会で協議を行い,功績賞にふさわしいとの結論に至った.
業績賞
田中宏明(防衛大学校)
田中氏は,衛星搭載用高精度反射鏡アンテナに関して,アンテナ特性解析に基づく形状制御やスマート構造技術の研究に取り組み,日本の宇宙工学の発展に貢献された.以上の業績について部門委員会で協議を行い,業績賞にふさわしいとの結論に至った.
宇宙賞
イプシロン ロケット プロジェクトチーム(代表 森田泰弘 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)
本チームは,ロケットの知能化による点検の自律化やロケット管制のモバイル化と言った先端技術に取り組み,低コストかつ高性能なロケットであるイプシロンロケットの開発を行い,日本の宇宙工学の発展に多大な貢献をした.以上の業績について部門委員会で協議を行い,日本機械学会宇宙工学部門 宇宙賞にふさわしいとの結論に至った.
[一般表彰受賞者]
スペースフロンティア
EVA支援ロボット実証実験「REX-J」開発/運用チーム(代表 小田光茂 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)
本チームは,国際宇宙ステーションにおけるEVA支援ロボット実証実験を通じて,宇宙における伸縮自在のロボットアーム技術やテザーを用いた空間移動技術など,世界初となるロボット技術の軌道上実証に成功し,日本の宇宙工学の発展に貢献した. 以上の業績について部門委員会で協議を行い,一般表彰スペースフロンティアにふさわしいとの結論に至った.
太陽炉を用いた火星での製鐵 群馬工業高等専門学校チーム(代表 新井浩平 群馬工業高等専門学校)
本チームは,第21回衛星設計コンテストにおいて,火星環境下での太陽炉を用いた製鉄手法について検討し,火星環境に適したユニークな手法を提案して実現の可能性を示し,優秀な成績をおさめた.その内容は最終審査会でも高い評価を得たので一般表彰スペースフロンティアに値すると判断した.