• 展開アンテナ研究会 (2020年~)
  • 主査:小澤 悟(JAXA)
  • 幹事:鳥阪 綾子(都立大)

目的:

宇宙機用の展開アンテナは軽量展開構造であると同時に電気的な要求を満足する必要がある。従来のパラボラアンテナでは電気的要求を鏡面精度に置き換えて議論してきた。一方で近年ではパラボラ反射鏡だけでなくパネルや膜面上にアンテナ素子を配置した展開アンテナなどもあり、電気的な要求は多岐にわたってきている。また、パラボラアンテナもメッシュ型の場合にはメッシュの電気特性把握なども必要になる。このように展開構造をアンテナに適用する場合の電気(RF)的な視点が欠かせない。このため、本研究会では機械学会の枠にとらわれず多方面のメンバーを募り、電気的な視点も加えて宇宙機用展開アンテナの情報交換の場とする。なお、宇宙工学部門では先進軽量構造研究会により、宇宙用の軽量構造についての研究を行ってきているが、本研究会では展開アンテナに特化した調査研究を行う。

 

活動実績:

2023  2024年2月22日 第三回展開アンテナ研究会(予定)

電波天文から見た展開アンテナ」(村田泰宏/JAXA)

 電波天文学を進めるにあたって、宇宙からの電波を観測する電波望遠鏡は必須の道具である。電波望遠鏡は工学的には、空中線もしくはアンテナと呼ばれる。そのようなアンテナを作らなければならないかは観測の目的によって変わるものであるが、基本的には、観測周波数、感度、分解能、視野あたりでそれらが目的によって変わってくる。

 電波天文学者は純粋に観測する方から、電波望遠鏡を作る人まで広範囲の研究者がいる。私も、野辺山でのアンテナ、「はるか」プロジェクトでのアンテナ、中止になったASTRO-Gのアンテナ、最近では、臼田宇宙空間観測所に2021年に完成した54mアンテナにかかわってきた。それらのアンテナを紹介し、それらのアンテナに要求をどうフィードバックしたのかを話す。

41th ESA Antenna Workshop on Large Deployable Antennas参加報告」(中村/テクノソルバ)

 2023年9月末に開催されたESAの41th Antenna Workshop on Large Deployable Antennasに参加してきました。このWorkshopは各国の展開アンテナに関わっている企業や研究機関が一堂に会するため、世界的な展開アンテナの動向を感じることができます。

 全体的な動向と特に気になったトピックについて報告する予定です。

2022  2022年3月1日 第二回展開アンテナ研究会

「アンテナに関する電磁界解析手法」(戸村崇/東工大,瀧川道夫/三菱電機)

2021  MoViC/SEC’21にて「展開アンテナ研究会」の報告

「展開アンテナ研究会」の報告(小澤悟/JAXA)

2020  2020年9月24日 第一回展開アンテナ研究会

「合成開口レーダの基礎」(小澤悟/JAXA)

「SAR観測用の各種アンテナの特徴と例」(斎藤宏文/早大)

「SARセンサー性能に影響を与えるアンテナの熱構造的性能」(斎藤宏文/早大)

   世話役:

2024~2025(予定): 主査:田中 宏明(防衛大), 幹事:枡岡 正(JAXA)

2020~2023: 主査:小澤 悟(JAXA), 幹事:鳥阪 綾子(都立大)