【行事レポート】日本機械学会 2024年度 年次大会
No.24-1 日本機械学会 2024年度 年次大会報告(生産システム部門関連)
2024年9月8日~11日に,愛媛大学・城北キャンパスにおいて,日本機械学会 2024年度年次大会が開催されました.また、3部門合同同好会も開催されました.
部門単独のオーガナイズドセッションを2件,他部門との合同企画として特別行事企画1件と部門横断セッション3件企画しました.
部門単独のセッションでは以下の15件の講演が行われました.
生産システムの新展開(基礎・理論) 5件
口頭発表 4件
- 電気設備施工における人員配置計画のための局所探索法の研究
- 動的ジョブショップにおける納期遅れ時間最小化のためのローリングスケジューリング法
- 間隙流体誘起振動を用いた燃料電池膜電極接合体における微小金属異物自動検出システムの数値実験的検討
- 多世代循環型サプライチェーンにおける需給調整方式
ポスター発表 1件
- 生産スキルに着目した工程分類手法の研究
生産システムの新展開(応用・実践) 10件
口頭発表 4件
- 間隙流体誘起振動を用いた燃料電池膜電極接合体における微小金属異物自動検出システムの実験的検討
- 金型調整作業の打撃を対象とした理論解析
- 製造ラインの環境負荷低減に向けた設備消費電力モデリング技術の研究
- 材料押出法のAMにおける連続炭素繊維の切断と複合押出に関する研究
ポスター発表 6件
- 学習・復習プロセスを考慮する生産工程教育法 -ジグソーパズルを利用するグループ学習-
- レーザ溶接の良否判定
- 不良部品の異常検知
- STL形式の3次元CADモデルを用いた組立順序およびロボット動作経路の自動生成
- 組み立て統合AMに向けた垂直多関節ロボットによる連続体の埋め込み動作
- 化粧品製造プロセスにおける粉体の飛散防止を目的としたブレードレス集塵システムの開発
合同企画としての特別行事企画と部門横断セッションは以下の4セッションでした.
- 人の不確かさ(感情・創造性)及び知を獲得するために脳科学やAIの活用は可能か?(特別行事企画:先端技術フォーラム)
- 交通・物流機械の自動運転(部門横断セッション)
- 工作機械と生産システムの最前線(1)(部門横断セッション)5件
- 工作機械と生産システムの最前線(2)(部門横断セッション)5件
今回は発表件数も多く集まり活発な議論がなされました.ポスターセッションでも7件の発表があり,大変な盛況ぶりでした.
昨年に引き続き開催された設計工学・システム部門と生産加工・工作機械部門との3部門合同同好会には,23名(うち,生産システム部門からは11名)の参加がありました.久しぶりのカジュアルな交流の機会が得られ,参加者には多くの笑顔が見られました.
最後になりましたが,講演者ならびに参加者,セッションオーガナイザ,実行委員,関係各位に感謝申し上げます.次回の年次大会も引き続きご協力をよろしくお願いいたします.
伊藤 照明 (岡山県立大学)