【行事レポート】The International Conference on Leading Edge Manufacturing/Materials & Processing (LEM&P 2023)
The International Conference on Leading Edge Manufacturing/Materials & Processing (LEM&P 2023)
開催場所:Rutgers University – New Brunswick, New Jersey, USA
開催日程:2023年6月12日~6月16日
日本機械学会のLEM&PとAmerican Society of Mechanical Engineers (ASME)のNAMRC, Society of Manufacturing Engineers (SME)のMSECとのコロケーションによる国際会議が,2023年6月12日~16日にアメリカニュージャージ州のRutgers Universityで開催された.日本機械学会が本会議の共催となっており,生産加工・工作機械部門が取り纏め役で,生産システム部門と機械材料・材料加工部門が参画している.LEM&P, NAMRC, MSMCのコロケーション開催の様子は,生産システム部門が情報・知能・精密機器部門と部門講演会をコロケーションで開催しているのとほぼ同じで,講演論文集は別々だが,お互いのキーノートスピーチや講演は聞くことができる.内容は,加工分野の研究発表が中心であるが,特に海外の研究は,Additive Manufacturing(AM)に関するものが多い.AMに関するセッション数を数えると,LEM&Pでは18中1セッションであったのに対し,NAMRCでは64中16セッション,MSECでは59中12セッションとおよそ4分の1にもなっていた.また,キーノートスピーチについては,デジタルツインやデータドリブンの話題があり,加工そのものよりも,MS部門に関係するテーマも多い印象であった.LEM&Pは2年に1回,多くは国内での開催で生産システム部門も共催となっているが,今回のように海外で開催されることもある.次回は2027年に今回と同様な海外開催を計画しているとのことである.今後,加工の中での情報技術の役割が増し,生産システムに関する研究も増えてくると思うので,是非ご参加を検討いただくようお願いします.
舘野寿丈(明治大学)